交番の仕事の具体例5つを紹介 おまわりさん(警察官)の仕事内容とは?

この記事で解決するあなたの悩み
  • 交番勤務の警察官の評判や実際の仕事内容は?
  • 交番勤務のメリット・デメリットを知りたい
  • 交番勤務が警察官のキャリアにどう役立つのか

交番勤務は警察官の中でも地域密着型の仕事として注目されています。

その一方で、「大変そう」「キャリアに影響があるのでは?」といった声もよく耳にします。

そこで、元警察官としての経験を持つ私が、交番勤務の仕事内容や役割、メリットとデメリットについて詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 交番勤務の具体的な業務内容と役割
  • 交番勤務のメリット・デメリットのリアルな実態
  • 交番勤務がキャリアアップにどう影響するのか

交番勤務がどんな仕事かを理解し、警察官としての道を目指す際の判断材料としてお役立てください。

特に、これから警察官を目指している方や、地域社会での役割に興味を持っている方にとって、有益な内容となっています。

ぜひ最後までお読みください。

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目次

交番の仕事を5つのカテゴリーで解説

交番勤務の警察官は、地域の安心・安全を守るために多岐にわたる業務を担っています。

それらは大きく5つのカテゴリーに分けることができます。

各業務は地域住民との接点を持ち、犯罪の抑止や問題解決に貢献する重要な役割を果たしています。

ここからは、それぞれの業務内容について具体的に解説します。

仕事①:地域を見守るパトロールの役割

パトロールは、交番勤務警察官の基本的な業務であり、地域の安全を守るための重要な活動です。

警察官が地域を巡回することで犯罪を抑止し、住民に安心感を提供します。

職務質問で地域の安全を確保する

職務質問は、不審な行動をしている人物に対して直接話を聞くことで、違法行為の予防や犯罪解決につなげる手段です。

特に以下のような状況で実施されます。

  • 深夜に繁華街を徘徊している人物
  • 防犯カメラに写った特徴と一致する人物
  • 公園で長時間座っている不審者

警察官は穏やかに声をかけ、必要に応じて身分証明や所持品の確認を行います。

警察官職務執行法第2条

警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

この警察官職務執行法第2条(警職法)は、警察学校で覚える条文です。交番の警察官になると、職務質問は毎日のようにしますよ。

ATM警戒で詐欺や犯罪を未然に防ぐ

ATM周辺では、振り込め詐欺や強盗が発生する可能性があります。

そのため警察官は、特に以下のポイントに注意して巡回します。

  • ATMを操作している高齢者に声をかけ、振り込め詐欺の被害防止を促す
  • 不審者や挙動の怪しい人物の監視
  • 多額の現金を引き出す人への防犯アドバイス

振り込め詐欺のアポ電が入ったら、交番の警察官はATM警戒に必ず行っていましたね。実際に、詐欺の電話を信じてATMを操作している高齢者がいて、詐欺を寸前に阻止をしたことがありましたね。

登下校時の警戒で子どもの安全を守る

学校周辺や通学路を重点的に巡回し、子どもの安全を守る取り組みを行っています。

活動の具体例は以下の通りです。

  • 通学時間帯の見回りで不審者や危険箇所をチェック
  • 学校周辺での車両速度の監視や交通整理
  • 子どもたちが困ったときに声をかけられる環境づくり

登下校の際は、周辺の小・中学校等をパトロールしますよ。地域の方々と触れ合う機会もありますね。

少年補導で問題行動を防ぐ取り組み

繁華街や公園などで夜遅くまで徘徊している未成年に声をかけ、指導を行います。

少年補導では以下のステップを踏んで対応します。

  • 保護者や学校への連絡を通じた連携
  • 再発防止のための具体的なアドバイス
  • 必要に応じた施設への一時保護

少年たちが健全な生活を送れるよう、警察官が地域社会の一員として支援を行います。

東京の場合、18 歳未満の深夜(午後11 時~午前4時)の 徘徊は補導の対象となることがあります。警察官は深夜もパトロールをするので、深夜徘徊する少年少女の対応もしますよ。

仕事②:地域密着型の巡回連絡の重要性

巡回連絡は、地域住民との信頼関係を築き、地域全体の安全を確保するための活動です。

警察官が家庭や事業所を訪問し、防犯意識の向上や地域の課題を共有する重要な役割を果たします。

巡回連絡の主な目的
  • 防犯情報の共有: 住民に最新の防犯対策や注意喚起を伝え、地域全体の犯罪抑止を図ります。
  • 住民からの意見聴取: 地域で気になることや治安に関する意見を聞き取り、問題解決に活かします。
  • 防犯意識の啓発: 防犯グッズの紹介や活用法を伝えることで、個人や家庭の安全意識を高めます。
巡回連絡の活動内容
  • 家庭訪問: 一軒一軒訪問して、犯罪防止に関する情報を提供します。例えば、特殊詐欺の手口や防犯カメラ設置のアドバイスを行います。
  • 事業所訪問: 企業や商店を対象に、金銭トラブル防止策や不審者対策の提案を実施します。
  • 地域の見回り: 巡回中に気になる箇所や潜在的な問題があれば記録し、関係部署と共有します。
巡回連絡の成果
  • 犯罪の未然防止: 巡回連絡による情報提供が、詐欺や窃盗事件の抑止につながるケースがあります。
  • 信頼関係の構築: 日常的な接触を通じて住民からの相談が増え、地域警察としての役割がさらに強化されます。
  • 問題解決: 住民からの具体的な要望に応え、街灯の設置やパトロールの強化など、問題解決に取り組みます。

巡回連絡は、地域住民の安全意識を高め、警察と住民が一体となって地域を守る重要な取り組みです。

巡回連絡は、警察の大切な活動です。巡回連絡をとおして、地域の方々と話す大切な機会ですね。

仕事③:交通事故を防ぐ交通取り締まりの実際

交通取り締まりは、地域の安全を確保し、交通事故を防ぐために欠かせない交番勤務警察官の重要な業務です。

特に交番勤務の警察官は、住民の身近な存在として交通安全を推進する役割を担っています。

https://twitter.com/okayama_police/status/1870982656709812282
交通取り締まりの目的
  • 交通事故の抑止: 交通規則を遵守させることで、事故を未然に防ぎます。
  • 地域の安全確保: 歩行者や自転車利用者を含む、すべての道路利用者の安全を守ります。
  • モラルの向上: 違反者への指導を通じて交通マナーを改善し、地域全体の意識を高めます。
主な交通取り締まり内容
  1. 飲酒運転の検問: 飲酒運転は一度の違反で大きな悲劇を招くため、定期的な検問を実施しています。
  2. 一時停止の確認: 一時停止無視は特に歩行者事故の原因となるため、交差点や横断歩道付近で監視を行います。
  3. 信号無視の取り締まり: 特に歩行者信号や自転車信号を無視する行為を重点的に取り締まります。
取り締まり活動の流れ
  1. 違反の発見: 道路状況や監視ポイントで交通違反を発見します。
  2. 違反者の停止: 安全を確保しながら車両や自転車を停止させます。
  3. 違反の指摘と指導: 具体的な違反内容を説明し、安全運転への改善を促します。
  4. 違反切符の発行: 必要に応じて違反切符を発行し、反則金や罰則について説明します。
取り締まり内容目的主な活動場所
飲酒運転の検問酔っ払い運転による事故の抑止深夜の繁華街、飲食店周辺
一時停止の確認歩行者事故や車両事故の防止交差点、横断歩道付近
信号無視の取り締まり歩行者や自転車の安全確保信号機の多い市街地

交通取り締まりは、事故を未然に防ぐだけでなく、地域の交通環境を安全で快適なものにするための重要な活動です。

仕事④:住民の暮らしを支える相談対応

交番は地域住民にとって最も身近な相談窓口であり、日常生活に直結する多種多様な対応を行っています。

道案内や落とし物対応といった身近なサポートから、住民の悩みに寄り添う相談業務まで、幅広い役割を担っています。

道案内の実例と警察官のサポート

交番を訪れる人の中で最も多い相談内容の一つが「道案内」です。

観光客や地域住民からの問い合わせに応じて、迅速かつ的確に対応します。

  • よくある質問: 「最寄り駅はどこですか?」「目的地までのバスはどれですか?」など。
  • 対応方法: 地図やスマートフォンを使って案内し、分かりにくい場合は同行してサポートすることもあります。
  • 具体例: 大型イベント開催時、迷子になった子どもの親を会場まで案内するケースなど。

道案内は、一見シンプルですが、警察官が地域に精通しているからこそ迅速に対応できる重要な仕事です。

落とし物対応の流れと役割

https://twitter.com/KPP_p_gull/status/1357228234610405376

交番では、拾得物や遺失物の受付と管理を行います。

落とし物をした場合や、拾った場合の対応は以下の通りです。

落とし物を拾った場合
  1. 拾得物を交番に届け出ます。
  2. 警察官が詳細を確認し、拾得物受理書を発行します。
  3. 所定の期間保管し、持ち主が現れない場合は拾得者に所有権が移ります。

交番は、落とし物に関するトラブルを迅速に解決し、住民の安心を支えています。

住民相談で寄り添う警察官の活動

交番では、日常生活で困っていることや不安を抱えている住民からの相談も受け付けています。

  • 相談内容の例: 騒音トラブル、ご近所との人間関係、ストーカー被害など。
  • 対応方法: 初期対応として事実確認を行い、必要に応じて他部署や専門機関に引き継ぎます。
  • 具体例: 高齢者の孤立防止として福祉サービスにつなげるなど、警察以外の機関とも連携するケース。

住民相談は、警察官が地域社会の一員として住民に寄り添う重要な業務です。

住民の暮らしを支える相談対応は、地域全体の安心感を高め、信頼関係を築く基盤となっています。

警察官の迅速かつ的確な対応は、住民の日常生活における大きな助けとなるのです。

仕事⑤:緊急対応!110番業務の全貌

110番通報は、緊急時に市民から寄せられる最も重要な連絡手段です。

交番勤務警察官は、地域で発生する事件や事故の初動対応を迅速かつ的確に行い、住民の安全を守ります。

警察官は、110番通報を受けて最初に現場に到着し、状況を把握・処理する役割を担います。

初動対応のポイントは次の通りです。

交通事故対応は、事故の再発防止や住民の安心感の向上にも繋がります。

酔っ払いに関する通報は、交番勤務警察官の定番業務の一つです。

酔っ払い保護
  • 対応内容:
    • 酩酊状態の人を安全な場所に保護する。
    • 必要に応じて自宅や家族への送迎を手配。
    • 公共の場で迷惑行為をしている場合は注意喚起や補導を実施。
  • 実際のケース: 繁華街で酔っ払いが騒いでいる場合、声かけを行い状況を収めるとともに、他の通行人への迷惑を最小限に抑える。

トラブル現場のけんかや口論への対応法

けんかや口論の通報も、日常的に対応する業務の一つです。

対応の流れ
  1. 現場到着後の状況確認: けんかの発端や関係者の背景を把握します。
  2. 冷静な対応: 関係者を引き離し、それぞれの話を丁寧に聞くことで冷静な判断を行います。
  3. 事態収拾: けんかが激しい場合は応援を要請し、法的な措置が必要かを判断します。
  4. フォローアップ: 当事者同士が和解できるようサポートし、再発防止策を講じます。
通報内容対応の流れ主な目的
事件・事故対応現場保全、被害者保護被害の拡大防止と早期解決
交通事故現場確認、関係者聴取、救護活動事故再発防止と迅速な処理
酔っ払い保護安全確保、保護または送迎公共の場の秩序維持
けんか・口論対応状況確認、当事者の調停事態収拾と再発防止

110番業務は、警察官が地域住民の安心と安全を守るための最前線の活動です。

迅速で的確な対応により、地域全体の秩序を保つ重要な役割を果たしています。

普通に生活していると、110番をするのは人生で1〜2回の印象ですよね。ただ、警察官になると毎日のように110番を受けますよ。

交番の仕事に関するよくある質問4つ

交番勤務については、具体的な業務やキャリアへの影響など、多くの疑問を持つ方がいます。

ここでは、よくある質問に答えながら、交番の仕事について詳しく解説します。

質問①:警察官の1日の仕事内容は?

交番勤務警察官の1日は、地域住民と接する機会が多く、多岐にわたる業務をこなします。

警察官の1日の流れ
  • 朝: 勤務交代時に、前任者からの引き継ぎを受け、地域の治安状況や注意点を確認します。
  • 昼: パトロールや巡回連絡を中心に活動。住民からの相談対応や交通取り締まりを行います。
  • 夕方: 登下校時間帯の警戒や犯罪防止活動に取り組みます。
  • 夜間: 110番通報への対応や、不審者の取り締まりなど緊急業務が増える時間帯です。

交番勤務は、地域の安全を直接支える重要な役割を果たします。

質問②:交番勤務はキャリアに不利なの?

交番勤務は、警察官としての基礎を学ぶ重要な経験の場です。

メリット

  • 住民とのコミュニケーションスキルが向上する。
  • 初動対応の経験を積むことで、判断力や解決能力が高まる。
  • 地域活動を通じて、現場での信頼関係を築ける。

一方、長期的なキャリアを考える際には、他の部署での経験も必要です。

交番勤務で得たスキルは、その後の刑事部門や交通部門での活躍にも役立ちます。まずは交番で基本スキルを身につけていきましょう。

質問③:警察署勤務と交番勤務の違いは?

警察署勤務と交番勤務は、それぞれ役割が異なります。

  • 交番勤務:
    • 地域密着型で、住民との直接的な接触が多い。
    • パトロールや住民対応、110番通報の初動対応などが中心。
  • 警察署勤務:
    • 刑事や交通、生活安全など、専門的な分野での業務が中心。
    • 大規模な事件や調査、広範囲での警察活動を指揮する役割を持つ。

交番勤務は現場の最前線、警察署勤務は警察組織全体を支える重要な役割といえます。

質問④:交番で相談できる内容の具体例は?

交番は、住民が気軽に相談できる窓口として機能しています。

相談できる内容

  • 道案内や迷子の対応。
  • 騒音やご近所トラブルの解決。
  • ストーカーや嫌がらせ行為の相談。
  • 落とし物や拾得物の受付。

交番では、すぐに対応可能な内容から、他部署や外部機関への引き継ぎが必要な内容まで、幅広く対応しています。

まとめ:交番の仕事はたくさんある!

この記事のまとめ
  • 地域の安全を支える交番勤務の多様な業務
  • 住民との信頼関係を築く地域密着型の活動
  • 初動対応力やコミュニケーション能力を磨く経験

交番勤務は、地域住民にとって最も身近で頼りになる存在です。

警察官は、パトロールや交通取り締まり、住民相談対応、110番通報の初動対応など、多岐にわたる業務をこなしています。

交番勤務で培われるコミュニケーション能力や初動対応力は、警察官としての基礎スキルを磨く重要な経験となります。

地域密着型の仕事を通じて、住民の安心感を支えることが、交番勤務の大きな使命です。

地域の平和と安全を守るため、あなたも交番勤務をしましょう! そのためには、警察官採用試験に合格しましょうね!✨

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