巡回連絡カードを書いてしまったけど大丈夫?デメリットは?警視庁の元警察官が解説!

この記事で解決するあなたの悩み
  • 巡回連絡カードとはどのようなものか知りたい
  • 巡回連絡カードを記入するメリットとデメリットは何か
  • 巡回連絡カードの偽物や詐欺を見分ける方法を知りたい
  • 巡回連絡カードを提出しない場合の対応や断り方を知りたい

あなたの疑問や悩みを、実際に警視庁警察官として働いた経験のある私が解説します。

巡回連絡カードは、地域の安全を守るために警察が住民と連携して活用する情報ツールです。

災害や事件が発生した際、住民の安否確認や迅速な救助活動に役立ちます。

一方で、情報提供に対する不安や、偽物による詐欺のリスクを心配する声もあります。

巡回連絡カードの仕組みや記入時の注意点、提出後の対応策を理解することは、安心して協力するために重要です。

この記事でわかること
  • 巡回連絡カードの概要
  • 巡回連絡カードを書くメリット・デメリット
  • トラブルを避ける方法

地域の安全に協力したい方や、不安を感じている方にとって有益な情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

巡回連絡カードは、地域警察官(おまわりさん)の軸になる業務です。おまわりさんの1日の流れが気になる方は、以下の記事をご覧ください。

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目次

巡回連絡カードの基本情報

警視庁 巡回連絡カード
引用:警視庁ホームページ

警視庁が地域住民との連携を深めるために導入しているのが巡回連絡カードです。

このカードは、災害時や緊急時に役立つ情報を収集し、安全・安心な地域づくりを支える重要なツールです。

ここでは、巡回連絡カードの概要、提出率、記入の流れについて詳しく解説します。

警察官になりたい方は、巡回連絡についての知識は必要です。知っておくだけで論文や面接でもこの知識は使えるので、勉強しておきましょう。

巡回連絡カードとは何か

巡回連絡カードは、警察が住民の情報を記録し、地域の安全を強化するために利用されるツールです。

以下が巡回連絡カードの主な目的です。

  • 緊急時の対応
    災害や事件発生時に、住民の安否確認や迅速な救助が可能になります。
  • 地域課題の把握
    防犯カメラの設置や治安改善のために必要な情報を得ることができます。
  • 住民との信頼関係構築
    警察官が住民と直接対話することで、信頼関係を築くきっかけになります。

巡回連絡カードの提出率はどれくらいか

巡回連絡カードの提出率は、地域や時期によって異なり、詳細に何パーセントあるとは言えません。

治安意識が高い地域では、住民の多くが積極的に提出しています。

一方で、以下の理由から提出率が低い地域も存在します。

  • プライバシーの懸念
    住民が個人情報の取り扱いに不安を抱いている場合があります。
  • 偽物への警戒心
    巡回連絡カードを利用した詐欺事件を耳にすることで、不安を感じる住民もいます。

警察では住民の理解を深めるため、巡回時に記入内容の意図や安全な管理方法を丁寧に説明していますよ。

巡回連絡カードの見本と記入の流れ

警視庁 巡回連絡カード
引用:警視庁ホームページ

巡回連絡カードは、警察官が住民を訪問して直接記入を依頼する形で進められます。

訪問時には見本を提示しながら、どのような情報が必要かを説明します。

記入する主な内容

項目具体例
氏名家族全員のフルネーム
住所現在住んでいる正確な住所
連絡先緊急時に連絡可能な電話番号
家族構成高齢者や未成年者など、家庭内の状況
特記事項障害、持病、防犯対策の希望など
記入の流れ
  • 警察官の訪問
    各家庭を訪問し、巡回連絡カードの目的や記入内容を説明します。
  • 住民との対話
    家庭の状況や要望を直接聞き取りながら、必要な情報を記入します。
  • 記入内容の確認
    記載された内容を警察官が確認し、住民が納得した上で完了します。

記入された巡回連絡カードは、防犯活動や災害時の迅速な対応に活用されます。実際に東日本大震災の際には、巡回連絡カードのおかげで身元がはっきしたという事例があったそうです。

巡回連絡カードのメリットとデメリット

巡回連絡カードには、地域の安全を守るための役割がありますが、一方でデメリットも存在します。

住民が協力する際に、どのような利点や注意点があるのかを具体的に解説します。

巡回連絡カードのメリット

巡回連絡カードには、地域社会における次のようなメリットがあります。

  1. 緊急時の迅速な対応
    災害や事件発生時に、住民の情報を基に安否確認や救助が迅速に行えます。
  2. 地域課題の把握
    防犯カメラの必要性や、特定の問題が発生しやすいエリアの特定に役立ちます。
  3. 住民との信頼関係構築
    警察官が直接住民と対話することで、親しみやすさが向上し、信頼関係が深まります。
  4. 防犯意識の向上
    巡回を通じて、住民が防犯の重要性に気付き、自主的な防犯活動を始めるきっかけになります。

巡回連絡カードのデメリット

一方で、巡回連絡カードには以下のようなデメリットや懸念があります。

  1. プライバシーの懸念
    記入する内容が個人情報であるため、管理方法に不安を抱く住民が多いです。
  2. 偽物や詐欺のリスク
    警察官を装った詐欺師が巡回連絡カードを悪用するケースもあります。
  3. 「怖い」「罠」と感じる心理的な不安
    情報提供が義務化されていると誤解することで、不安を感じる住民がいます。
  4. ノルマに対する疑念
    警察官がノルマ達成のために必要以上に訪問を繰り返しているのではないか、という声もあります。

警察は、収集した情報を厳重に管理し、外部に漏れることがないよう徹底した対策を取っています。住民が不安を感じる場合は、警察署に問い合わせて管理方法を確認するのが安心です。

巡回連絡のことを、おまわりさんは略して「じゅんれん」といいますね。

巡回連絡カードを記入するのは罠?疑問と対処法を解説

巡回連絡カードを記入する際には、不安や疑問を感じる方も少なくありません。

一人暮らしや情報提供範囲の問題など、住民が抱きやすい悩みを整理し、それぞれの対処法を解説します。

一人暮らしの場合の記入方法と防犯対策

一人暮らしの住民が情報を提供する場合、防犯対策を特に注意しましょう。

防犯を意識した記入ポイントはこちらです。

  • 最低限の情報を記載
    氏名や連絡先など、緊急時に必要な情報だけを記入します。
  • 防犯設備の導入
    ドアスコープやセキュリティカメラを活用して、不審者への対策を行います。
  • 訪問時の確認
    訪問した警察官が本物であるかどうか、警察手帳などの身分証の提示を必ず求めます。

私も実際に巡回連絡を行った際、一人暮らしの方は警戒心が強いなという印象がありましたね。警察官としても、住民の方が警戒心強い方が安心しました。

巡回連絡カードはどこまで書くべきか

カードに記載する情報は、住民が任意で提供します。

全ての項目を埋める必要はなく、不安がある場合は最低限の内容だけにとどめられます。

記入項目記載時の注意点
氏名家族全員の名前を記載しますが、ニックネームでも対応可能な場合があります。
家族構成高齢者や子どもがいる場合だけ記入します。
特記事項障害や持病がある場合、緊急時の支援が必要なら記載を検討します。

不安がある場合は、警察官に相談しながら無理のない範囲で記入を進めましょう。

書いてしまった後に感じる不安への対応

巡回連絡カードを記入した後に

情報を渡して大丈夫だったのかな

と不安を感じる方もいます。

記入内容が心配な場合は、以下の手順で対応してください。

不安解消のための手順
  1. 警察署に直接問い合わせる
    記入した情報が適切に管理されているか、警察署で確認できます。
  2. カードの記入内容を修正する
    不要な項目や変更したい内容があれば、警察署に申し出て修正を依頼してください。
  3. 記入内容を再確認する
    情報提供に不安があれば、次回以降は最低限の情報だけを記載することを心がけます。

巡回連絡カードは、住民の協力が地域の安全に直結する取り組みです。
ただし、無理をする必要はありません。
不安な場合は警察官や警察署に相談して対応してください。

巡回連絡カードに関するトラブルを避ける方法

巡回連絡カードは地域の安全を守るための大切な取り組みですが、偽物や詐欺のリスクもあります。

また、情報提供を断りたい場合の対応も迷いやすいポイントです。

ここでは、トラブルを避けるための具体的な方法を解説します。

本物と偽物の見分け方3つ

正しい対応を知り、偽物にだまされないよう注意してください。

警察官が本物か確認する方法
  1. 警察手帳の提示を求める
    正規の警察官は、訪問時に必ず警察手帳を携帯しています。
    手帳を提示することを躊躇する場合は、偽物の可能性が高いです。
  2. 警察署に確認する
    訪問者が警察官であるか不安な場合、訪問した日時や名前を警察署に問い合わせてください。
  3. 不審な点があれば通報する
    訪問内容や対応が不自然な場合、すぐに警察に相談してください。

巡回連絡カードを断るポイント

プライバシーの懸念や情報提供に不安がある場合、巡回連絡カードの記入を断ることも可能です。

無理なく断るためのポイント
  1. 誠実に理由を伝える
    「個人情報の管理に不安があるため」など、正直な理由を伝えることで角が立ちません。
  2. 一部のみ記入する提案をする
    氏名や連絡先など最低限の情報だけを記載する方法もあります。
    警察官と相談しながら対応してください。
  3. 後日提出を検討する
    訪問時に即座に答えず、「後日検討して連絡します」と伝えることで時間を稼ぎ、冷静に判断できます。

不審な巡回連絡カードの見分け方

偽物や詐欺師は、不自然な行動をとる場合があります。以下のポイントを確認してください。

確認ポイント注意する行動
警察手帳などの身分証明書の提示提示を拒否する場合は偽物の可能性が高いです。
記入内容の不自然な要求不要な個人情報(口座番号や勤務先など)を求める場合は注意してください。
訪問時の態度高圧的な態度や無理な要求をしてくる場合も危険信号です。

正しい警察官であれば、住民の不安を払拭するために丁寧に説明をしてくれるはずです。

不審な点があれば、警察署にすぐに連絡を取って確認してください。

巡回連絡カードと警察の関係性

巡回連絡カードは、警察が地域の治安維持や安全対策を進めるために活用しているツールです。

ただし、一部の住民からは

警察のノルマが関係しているのでは?

という疑問も聞かれます。

ここでは、警察との関係性やノルマの実態について詳しく解説します。

巡回連絡カードと警察官の業務

警察官が巡回連絡カードを利用する目的は、以下の通りです。

警察官が巡回連絡カードを利用する目的
  1. 地域住民の状況把握
    各家庭の情報を基に、災害時や事件発生時の対応を円滑に進めます。
  2. 地域課題の解決
    防犯カメラの必要性や、治安が悪化している場所の特定に役立てています。
  3. 住民との信頼構築
    警察官が直接訪問することで、住民からの信頼を得やすくなります。

巡回連絡カードは、単なる情報収集ツールではなく、住民と警察の協力体制を強化する役割も担っています。

巡回連絡カードにノルマはあるのか

一部の住民からは、巡回連絡カードの記入を進める背景に「ノルマがあるのではないか」という疑念も寄せられます。

警察官には明確なノルマが課されているわけではありませんが、以下の理由から提出率を重視している場合があります。

  • 地域全体の安全を確保するため
    高い提出率が得られれば、住民の情報が充実し、より正確な地域分析が可能になります。
  • 住民との信頼関係を築くため
    提出率が低い地域では、住民と警察の接点が減り、防犯活動に影響が出ることもあります。
  • 業務評価の一環
    警察署ごとの活動が評価される際、提出率が一つの指標となる場合もあります。

巡回連絡に関連するトラブルを防ぐ方法

警察官が何度も訪問を繰り返す場合、「ノルマのためではないか」と疑問を感じるかもしれません。

ただし、多くの場合は住民の協力を丁寧に依頼しているに過ぎないことがほとんどです。

以下の方法で対応してください。

  • 丁寧に事情を警察官に説明する
    「記入内容に不安がある」と率直に伝えることで、警察官も対応を柔軟に調整します。
  • 記入の範囲を限定する
    氏名や連絡先など最低限の情報だけを提供し、安心感を得るようにします。
  • 警察署に相談する
    過度な訪問が負担に感じられる場合は、直接警察署に相談し、訪問回数の調整をお願いしてください。

まとめ:巡回連絡カードはできる限り協力しましょう

本記事では、巡回連絡カードについて解説してきました。

本記事のまとめ
  • 巡回連絡カードを提出することで、災害や事件発生時の迅速な対応が可能
  • 住民と警察の信頼関係構築として直接対話を通じ、地域の安全を一緒に考える機会となる
  • 巡回連絡カードについて不安や疑問がある場合は、警察署に相談する

巡回連絡カードは、地域の安全を守るために警察と住民が協力して取り組む重要なツールです。

正しく活用すれば、緊急時の対応や防犯活動を効果的に進めることができます。

一方で、個人情報の管理や偽物への対応についての不安を抱える方も少なくありません。

記入するかどうかを決める際には、自分の安心感を優先し、無理のない範囲で協力するようにしましょう。

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