【正直レビュー】警視庁の独身寮とは?デメリット6つなど元警視庁警察官が解説

この記事で解決するあなたの悩み
  • 警視庁の独身寮にはどんなメリットとデメリットがあるのか知りたい
  • 警視庁の女性専用寮の特徴や利用の際の注意点を知りたい
  • 警視庁の寮を退去する条件やタイミングを把握したい

あなたの疑問や悩みを、実際に警視庁の独身寮に4年ほど入寮していた元警察官の私が解説します。

警視庁の独身寮について、わからないことが多いですよね。

生活費を抑えられる点や緊急対応がしやすいことなどのメリットがある一方、門限や外泊制限、自由度の低さなどのデメリットも存在します。

女性専用寮については、防犯設備が充実している反面、すべての配属先にあるわけではなく、利用に制約があることも課題です。

また、退寮のタイミングや条件は、結婚や昇任、所属の異動といった特定の状況によって異なります。

この記事でわかること
  • 警視庁の寮制度の概要
  • 警視庁の寮生活についてのメリット・デメリット
  • 女性専用寮の特徴、退寮の条件

寮生活をより良く理解し、新しい環境での生活をスムーズに始めたい方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

警視庁の寮制度とは?

警視庁 寮
引用:警視庁採用サイト

警視庁では、新人警察官や警察学校の学生が安心して生活できるよう、寮が整備されています。

この制度は、新人警察官の生活基盤を支え、職務や訓練に集中できる環境を提供するために重要な役割を果たします。

警察学校の全寮制生活

警察学校に入校すると、全寮制での生活が始まります。

寮での生活は警察官としての基本を学ぶ期間です。

全寮制生活のポイント
  • 24時間体制の指導
    授業や訓練だけでなく、日常生活全般について指導を受けます。
  • 規律ある生活の習得
    集団生活を通じて、時間管理や責任感を身につけます。
  • 無料の寮費
    警察学校在学中は寮費が無料のため、経済的な負担を気にせず生活できます。

また、全寮制では同期と寝食を共にするため、仲間意識が自然と高まります。

この期間に築かれた絆は、卒業後の警察業務にも役立つでしょう。

警察学校の生活について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

警察学校を共に過ごした同期とは、一生の付き合いになりますね。

卒業後の単身寮への入居義務がある

警察学校卒業後は、勤務先近くの単身寮への入居が義務付けられます。(警察署に寮がある場合もあります)

単身寮の主な目的は、警察官が職務に専念できる環境を提供することや、突発事案が入った際にすぐ対応するためです。

単身寮の特徴

項目内容
家賃5,000円~3万円程度で、一般の賃貸より経済的な負担が軽いです。
立地勤務先近くにあり、通勤時間が短縮されます。
(警察署に寮がある場合もあります)
緊急時の対応寮内に警察官が多く住んでいるため、緊急時にすぐ対応できる体制が整っています。
規律と安全性警察官が集まる環境で、外部の危険やトラブルが少ない安全な場所です。

ただし、特別な事情がある場合は入居義務が免除されます。

免除される主な条件
  • 配偶者がいる場合
  • 親の介護が必要な場合
  • 特別な健康上の理由がある場合

警察学校で培った生活習慣や規律は、卒業後の単身寮でも生かされます。

警視庁単身寮のデメリット6つ

警視庁の単身寮には多くの利点がありますが、いくつかの制約や不便も存在します。

以下では、主なデメリットを6つに分けて解説します。

デメリット①:門限がある

単身寮では、門限が設定されています。

これは規律を保つための仕組みですが、自由な外出に制約を感じることがあります。

門限の概要
  • 基本的に0時が一般的
  • 特別な事情や業務都合がある場合は、事前連絡で許可が得られることもある
項目内容
メリット生活リズムを守れる、規律ある生活を維持しやすい
デメリット勤務後の自由な時間が限られる、外出計画が立てづらい

飲みに行っても12時までには帰らないといけなかったので、門限はかなり窮屈に感じました。

デメリット②:寮直という当番がある

単身寮では、寮の維持管理を行う「寮直(りょうちょく)」という当番制があります。

寮直の主な役割
  • 共用スペース(食堂や廊下など)の清掃
  • 訪問者や業者対応
  • 緊急連絡の窓口
  • 巡視(警察幹部が寮のチェックに来る)の対応

夜勤が終わり、非番で寮直を担当します。

また、時間も2部制に分かれています。

  • 1部:8時〜18時
  • 2部:18時〜8時

私がいた独身寮では、自分の部屋で寝ることは禁止されており、寮直の当番室で寝ることが基本となっていました。みんなが同じ布団を使うので、においや衛生面が気になる方は、大変かもしれないです。

デメリット③:休みの日でも警察幹部への対応が求められる

休みの日に幹部の寮巡視に当たった際は、対応が必要になることがあります。

幹部への対応が頻繁に必要になると、休息やリフレッシュの時間が削られることがあるのは事実です。

幹部が部屋をチェックしに来ます。部屋が汚かったりすると、指導を受けます。

デメリット④:部屋の環境に当たり外れがある

単身寮の部屋の環境は、寮の設備や運営状況により差があり、同じ警察官でも配属先によって快適さが異なります。

これは完全に、配属ガチャといえます。

部屋のパターン①:完全個室

完全個室は、プライバシーを確保できる快適な空間です。

しかし、全員が利用できるわけではありません。

完全個室の特徴
  • 完全に仕切られた部屋
  • ベッド、机、収納スペースが整備されている
  • プライバシーが確保される

部屋のパターン②:共用部のある個人スペース

警視庁 寮
引用:警視庁採用サイト
共用部のある個人スペースの特徴
  • 共有部があり、料理ができる
  • 個人スペースはあるが、音には気をつけて生活する必要あり
  • 他の個人スペースが先輩の場合は、清掃を自主的に行うこともある

私はこの間取りの寮に入ったことがあります。
個人スペースではありますが、隣の部屋の音は聞こえるので、生活音には注意を払っていましたね

部屋のパターン③:2人部屋

2人部屋は、同僚と一緒に生活するタイプです。

プライバシーは少ないものの、交流が深まりやすい環境です。

2人部屋の特徴
  • 部屋を共有する相手との協力が必要
  • 和室で古い寮の場合が多い
  • 同室者との相性が生活の快適さに影響

私は2人部屋の寮に入った経験もあります。2人部屋の寮は大体、古くて畳の特徴があります。いびきがうるさい方や、部屋を綺麗に掃除できない方、先輩だったりするとかなり大変でした。

デメリット⑤:気軽に外泊は難しい

外泊をする際は、事前に申請する必要があります。

外泊制限の内容
  • 事前申請が必要
  • 無断外泊の場合は指導対象になることもある

数年前までは、紙の外泊申請書のようなもので上司3人から決済(はんこ)をもらっていました。しかし、今ではパソコンで電子申請が取り入れられて、外泊の申請のハードルが下がりましたね。

デメリット⑥:緊急事案が発生すると召集される

単身寮に住む警察官は、緊急事案が発生した際に迅速に対応することが求められます。

これにより、プライベートの予定が急遽変更されることがあります。

召集される状況
  • 大規模事件や自然災害時
  • 緊急の業務指示が発生した場合

実際に召集されたときは、管内の子どもが行方不明になったという件で、2時間ほど捜索しました。しかし、子どもが家に帰ってきたと親から連絡があり、捜索は終わりました。

警視庁単身寮のメリット4つ

警視庁の単身寮は、新人警察官が経済的かつ快適に生活できる環境を提供しています。

以下では、その主なメリット4つを解説します。

メリット①:生活コストが安い

警視庁の単身寮は、家賃が非常に安い点が特徴です。

一般の賃貸物件と比べて、経済的な負担が大幅に軽減されます。

費用の目安

項目内容
家賃5,000円~3万円程度
光熱費家賃に含まれる場合が多い
敷金・礼金不要

このように、生活費全体を抑えられるため、収入の多くを貯蓄や趣味、自己研鑽に使うことができます。

メリット②:食事がついてくる

一部の単身寮では、寮内で食事が提供されます。

忙しい警察官にとって、食事の準備を省けるのは大きな利点です。

食事の内容と特徴
  • 朝食と夕食が提供される場合が多い
  • 栄養バランスを考慮したメニュー

特に、仕事が長引くことが多い警察官にとって、準備不要で温かい食事が取れる環境はありがたかったですね。

メリット③:職場まで近い

単身寮は、多くの場合、勤務先から近い場所にあります。これにより、通勤時間が大幅に短縮されます。

職場が近いことの利点
  • 通勤ストレスが少なく、体力を温存できる
  • 緊急時の召集に迅速に対応可能
  • 早朝や深夜勤務の際も安心して通勤できる

通勤時間の短縮により、自由に使える時間が増え、仕事以外の活動にも余裕を持てますよ。

メリット④:同僚と一緒にいる時間が長い

単身寮では、同じ職場や近隣の勤務地で働く同僚と共同生活を送ります。

この環境には多くのメリットがあります。

同僚と過ごす利点
  • 仕事に関する悩みを気軽に相談できる
  • 連帯感が強まり、チームワークが向上する
  • 緊急時やトラブル時にも助け合える

同僚5人で、一泊二日の北海道旅行をしたこともありますね。これも今となってはいい思い出ですね。

女性警察官の寮事情について

警視庁では、女性警察官が安心して生活できるよう、専用の寮を用意しています。

男性警察官の寮と比較すると、いくつかの特徴や制約があります。

以下では、女性警察官の寮事情について詳しく解説します

各所属にはない

女性専用寮は数が限られているため、すべての勤務地に設置されているわけではありません。

寮が勤務地から遠い場合、通勤時間が延びるなどの影響が出ることがあります。

男性の独身寮は各所属にありますが、女性の独身寮は主要な区や市にあり、そこから通勤するイメージですね。

女性専用寮のメリットと課題

女性専用寮は、安全性が高く、設備も充実しているため、安心して生活できる環境を提供しています。

一方で、寮の数が少ないことや、配属先による制約が課題となる場合もあります。

メリットと課題の比較

メリット内容
セキュリティが高い女性専用フロアや防犯設備が充実しており、安全な生活環境を提供します。
プライバシーが確保されている個室が多く、安心して生活できます。
設備が充実している女性専用の洗濯スペースやシャワールームが整備されています。
課題内容
通勤に影響が出る場合がある寮が勤務地から遠い場合、通勤時間が延びるなどの影響が出ることがあります。
自由度が限られる場合がある外泊や自由な行動に制約があるため、プライベートな時間を計画しにくい場合があります。

女性専用寮は、女性警察官が安心して生活できる環境を提供していますが、特定の条件下では制約を感じることもあります。

寮生活の退寮条件3つについて

警視庁の寮生活は、一定の基準を満たすことで退寮が認められます。

以下では、主な退寮条件を3つに分けて解説します。

上記の退寮条件は3つだけではなくあくまで例なので、参考程度に聞いておいてください。

退寮の条件①:結婚

警視庁の寮は独身者を対象としているため、結婚すると退寮が必要になります。

  • 配偶者の居住地や勤務地に合わせた住居選びが必要
  • 新居探しにかかる時間や費用を事前に計画しておくと安心

結婚後は配偶者と同居するため、自己負担で住居を用意するか、家族寮があります。ただ、人気が高い家族寮は抽選制度もあります。

退寮の条件②:所属の異動(5年満期)

警視庁の寮には、所属や職場に応じた利用期間が設定されています。

多くの場合、同じ寮に住める期間は、5年が上限とされます。

異動や満期を迎えると、新しい勤務地の近くで住居を探す必要があります。

異動による退寮のポイント
  • 異動が決まった際に退寮準備を進める
  • 異動先に寮がある場合、再び寮生活を始めることも可能
  • 異動先の生活環境に合わせた住居選びが必要

2所属目でも、寮に入る方も数名はいましたよ。

退寮の条件③:昇任

警視庁で昇任すると、寮を退去するケースがあります。

昇任後は、自己負担で新たな住居を準備することが一般的です。

昇任退寮のポイント
  • 昇任後の生活に合わせた住居を探す必要がある
  • 家族がいる場合は、家族全員での住居計画を立てる
  • 費用面や生活の利便性を考慮した選択が重要

警視庁の独身寮に関するよくある質問4つ

警視庁の独身寮について、多くの人が気になる質問を4つ取り上げて回答します。

独身寮のルールや生活に関する疑問を解消しましょう。

質問①:警視庁の独身寮に彼女を連れて行ける?

独身寮に恋人を招待することは基本的に禁止されています。

寮は警察官専用の施設であり、外部の人を招き入れる行為は厳しく制限されています。

  • 寮のセキュリティを保つため。
  • 他の寮生の生活に影響を与えないようにするため。

質問②:警察官の独身寮は何歳までいられるの?

独身寮に住める期間は、基本的に配属から数年間に限られています。

具体的な年齢制限はありませんが、以下のような条件により退寮が求められます。

退寮が必要になる主なタイミング
  • 結婚:独身寮は独身者専用のため、結婚後は退去が必要。
  • 昇任:一定以上の役職に就くと、寮生活を終え、自己負担で住居を確保する必要があります。
  • 所属の異動:異動に伴い新しい勤務地の近くで住居を準備する必要があります。

独身寮は長期利用を前提としていないため、退寮後の計画を早めに立てておくことが重要です。

質問③:警視庁の社宅は新婚で入れる?

警視庁には、結婚した警察官を対象とした社宅制度があります。

新婚夫婦も利用可能です。

社宅の特徴
  • 家賃は相場よりも低く設定されており、経済的な負担を軽減できます。
  • 配属先に近い場所にあるため、通勤が便利です。
  • 部屋数や間取りは限られており、全員が利用できるわけではありません。

利用希望者が多い場合は、申請順や勤務条件などで入居が決まることがあります。

質問④:家族寮はあるの?

警視庁 寮
引用:警視庁採用サイト

警視庁には、警察官の家族が一緒に暮らせる「家族寮」が一部用意されています。

ただし、数が非常に限られているため、利用可能な条件や枠は厳しい場合があります。

家族寮の特徴
  • 配偶者と子どもが同居可能。
  • 利用条件として、一定以上の役職や勤務年数が必要になることが多い。
  • 場所が限られているため、配属先によっては利用できないこともある。

家族寮を希望する場合は、早めに申請や相談を行い、他の住居の選択肢も考慮しておくと安心です。

まとめ:警視庁の寮について知っておこう

本記事は、警視庁の寮事情について詳しく説明しました。

この記事のまとめ
  • 家賃が安く、生活コストが抑えられる
  • 門限や外泊制限があり、自由度が限られる
  • 部屋の環境には配属先による差がある

警視庁の寮は、新人警察官が安心して生活を始められるよう、経済面や職務環境をサポートする重要な仕組みです。

寮生活には規律や共同生活を通じて警察官としての成長を促す一方、自由度やプライバシーの制約があるといった特徴があります。

寮生活で得られる経験や成長は、警察官としてのキャリアにとって貴重な財産となるでしょう

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