警察官の自己PR作成時のポイントと例文を紹介

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安齋

警察官採用試験の合格に特化したオンラインスクール「警志塾」を運営している安齋です!

警察官採用試験での自己PRは、自分の魅力を面接官に伝え、他の受験者との差別化を図らなければなりません。

しかし、自己PRがうまく作れず、面接で失敗するのではないかと不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、警視庁OBである筆者が自己PR作成のポイントや例文をご紹介します。

自信を持って面接試験に臨み、警察官になるという夢を叶えたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

自己PRが必要な場面は2つある

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警察官採用試験において、自己PRが必要となるのは「面接カードを書くとき」と「面接試験本番」の2回です。

面接試験は面接カードをもとに行われるため、記載内容に手を抜いてしまうと、不合格になる可能性が高まります。

あなた独自のエピソードを人柄も交えて表現できるよう、紙面・対面どちらも対策しておきましょう。

安齋

対策を怠ると面接官からの印象も悪くなりますし、される質問の内容も簡素になり、アピールポイントが伝わりづらくなります!

自己PRを作成する前の準備

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自己PRを作るときは、以下の3つの準備をしていきましょう。

準備もなくいきなり自己PRを作ろうと思っても、決して良いものはできないため、これからご紹介するポイントは必ず押さえておきましょう。

自己紹介や志望動機との違いを明確にする

自己PR・自己紹介・志望動機はそれぞれ伝える内容や目的が異なります。

それぞれに適した表現をしないと、あなたの強みや魅力がうまく伝わりません。

面接官に伝えるべきこと
  • 自己PR:相手が求めるものに対して自分が提供できるもの
  • 自己紹介:年齢や学歴・職歴
  • 志望動機:警察官になりたいという情熱

面接官から「簡単な自己紹介をお願いします」と言われたのに、自己PRや志望動機も勝手に話し始めてしまう受験者がまれにいます。

求められていないことを話してしまうと、面接官に「この受験者は人の話を聞かないタイプだ」と思われてしまうため注意しましょう。

安齋

自己PRは「警察官として自分が貢献できること」のみを伝えるように!

徹底的に自己分析をする

自己分析を徹底的にすることで、自分の強みや弱みが明確になり、警察官としてどのように貢献できるかを具体的に伝えやすくなります。

自己分析をする方法
  1. 【自分史】
    小学生〜現在に至るまでの過程で印象的だった出来事(自分が取り組んだこと)を書き出し、なぜその取り組みをしたのか、その時に何を感じたのかを深掘りする。
  2. 【ジョハリの窓】
    自分の性格・能力・スキルを書き出した後、友人や家族に自分に当てはまるものを選んでもらうことで、「自分から見た自分」と「他者から見た自分」の認知のズレを確認する。
  3. 【「なぜ?」と問い続ける】
    自己PRに使えそうな要素が見つかったら、「なぜ?」と問い続けることで自分の本当の強みがわかる。

自己分析は自己PR作成のみならず、面接時の質疑応答で具体的なエピソードを話すときにも役立ちますので、必ず行うようにしましょう。

安齋

自己分析をして見えてくる「価値観」や「本当の性格」は自己PRで使わないように注意!抽象的すぎてアピールポイントになりません!他の質疑応答用に回してください!

警察官の仕事について研究する

自己PRは「自分を採用するべき理由」を伝えるためのものですので、そもそも相手が何を求めているのかを理解するためにも、仕事に対する理解度を深めましょう。

警察官という仕事について知っておくべきこと
  • 受験先の警察が力を入れている取り組み
  • 警察本部・警察署の位置や数
  • 職種や部署など組織の概要

上記の事項は各都道府県警察のホームページに記載されていることが多いのですが、より理解度を深めたいという人は、定期的に実施されている「職業体験」に申し込んでみましょう。

警察官として働くには何が重要なのか、文字だけでは分からない部分が見えてきます。

安齋

「職業体験に行った」というエピソードは、自己PRとは別ですが、面接時に他の質疑応答で必ず役立つのでぜひ申し込みましょう!

自己PR作成時のポイント

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自己PRを作るとき、ただ自分の強みを挙げるだけでは不十分です。

面接官に響く自己PRを作るなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

どのようにPRするのかを戦略的に考えることで、他の受験者との差がつけられます。

自分が持つスキルと警察が求めるものを一致させる

アピールポイントとなるスキルを自己PRするのは誰でもできます。

大切なのは、そのスキル能力が警察官として求められているものと一致しているかどうかです。

仕事に活きる具体的なスキルがあれば、充分あなたを採用する理由になるでしょう。

安齋

仮にあなたがスポーツで全国大会に出場したのであれば、体力や忍耐力がアピールできますし、キャプテンを務めていれば協調性や責任感を、長年続けているなら継続力がアピールできる、といった感じです!

文章・話の構成を考える

あなたがいくら秀でたスキルを持っていても、それが面接官にうまく伝わらなければ意味がありません。

そのため、面接カードに書く文章や面接時の話の構成を考えましょう。

上手にPRするために有効的な構成
  • 【PREP法】
    Point(結論/強み)・Reason(理由)・Example(具体例/エピソード)・Point(結論/仕事でどう活きるか)の順に伝えることで、アピールポイントの要点がわかりやすい。
  • 【STAR法】
    Situation(状況/きっかけ)・Target&Task(目標)・Action(行動)・Result(結果/学んだこと)の順で伝えることで、エピソードが魅力的に伝わりやすい。

構成がしっかりしていないと、面接官に「結局何が言いたいのか分からない」という印象を持たれますし、コミュニケーションに難があると判断される可能性もあります。

ただし、一言一句間違えないようにする話し方は、機械的で良い印象を持たれません。

伝える内容と構成をしっかりと固めたら、ある程度のアドリブ力も必要な点に注意しましょう。

安齋

アドリブは何度も練習した人だけができる技です!アドリブができる余裕を持つためにも、本気で練習はしておきましょう。

具体的な数字やエピソードを盛り込む

自己PR内により具体性を持たせるため、数字や他の人にはない独自のエピソードを入れ込みましょう。

単に「努力しました」「頑張りました」では、本当にそうしていたとしても、面接官には本当なのかどうか判断できません。

嘘をついていると思わせないためにも、実績をアピールするときには数値化された具体的なエピソードを取り入れるべきです。

自己PRの例文紹介

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ここまでで紹介した内容をもとに、自己PRの例文をご紹介します。

今回はよくあるアピールポイントである忍耐力・協調性・責任感・継続力をそれぞれテーマにしました。

なかなか自己PRが思い浮かばない人は、ぜひ参考にしてみてくだささい。

安齋

前述した文章構成法である「PREP法」と「STAR法」を用いて、それぞれ2種類ずつ例文を作りました!

忍耐力をアピールする場合の例文

「PREP法」を使った場合

私の強みは、困難な状況でも粘り強く物事に取り組む忍耐力です。警察官は、事件の捜査や地域の安全を守る業務において、長時間にわたる集中力や冷静な対応が求められます。忍耐力は、これらの職務を遂行する上で必要不可欠な要素です。私は高校時代、全国大会に出場する駅伝部に入部し、毎日25km走る生活を3年間送ってきました。全国大会優勝という目標を果たすため、練習中止を言い渡されるような酷暑の日でも、手を抜くことなく歯を食いしばって耐えてきました。この忍耐力があれば、どのような困難に直面しても職務を遂行できると考えております。

「STAR法」を使った場合

私は大学時代、アルバイト先のカフェで毎日のようにクレームを入れてくるお客様の対応を任されていた経験があります。そのお客様は毎日お店にいらっしゃるのですが、いらっしゃる度にスタッフ全員にクレームをつけ、それが原因で辞めるスタッフも大勢いました。私はそのお客様との関係を良好にするべく、毎日笑顔で元気よく、ときには雑談も交えて対応しました。すると、そのお客様からの信頼を得ることができたのかクレームが減り、働きやすい環境になりました。以上の経験から、良い結果を生むためには、困難に直面しても粘り強く耐え、解決策を模索し実践することが重要なのだと学びました。

協調性をアピールする場合の例文

「PREP法」を使った場合

私は協調性を大切にし、チームをまとめる力を持っています。私は大学時代、30人が在籍するボランティアサークルでリーダーを務めていました。メンバーそれぞれが希望する活動内容をすり合わせる必要があるのですが、全員が満足いくものにするのは非常に困難です。そこで私はメンバー一人ひとりの意見に耳を傾け、共通の理念や目標を見つけ出し、各々が得意とする分野の役割を振り分けることにフォーカスしました。すると、直後のボランティア終了後に行ったアンケート調査で、参加者全員に達成感や充実感が得られたと回答していただけました。警察官の業務はチームで行われるため、この協調性を活かすことで、地域の方々の安全を守るための貢献ができると考えています。

「STAR法」を使った場合

私は高校時代、バスケットボール部のキャプテンとしてチームをまとめた経験があります。試合前の練習時にはよく意見が対立し、チーム内でのコミュニケーションがうまく取れていない状況がよくありました。そこで私は、毎日練習後にメンバー全員で話し合う場を設け、意見を整理し、全員が納得できるプレイング方法を見つけていきました。その結果チームの士気が高まり、一体感を持って試合に臨むことができ、前年度で達成できなかった県大会ベスト8という結果を残すことができました。当時の経験から、協調性を持って問題解決を図ることの重要性を学びました。

責任感をアピールする場合の例文

「PREP法」を使った場合

私は責任感を持ち、どのような状況でも任された仕事を全うすることを心がけています。警察官は、住民の安全を守るという重責を担う責任感が求められます。私は高校時代に文化祭の会計係を担当し、前年度から支出を10%削減しつつ、売上も10%増やすという目標のもと、焼きそばの販売をしました。仕入れ場所の選定や販売方法の工夫を徹底的に行うことで、無事に目標を達成すると同時に、生徒全員の満足度も高めることにも成功しました。責任感を持ち、目標達成への道筋を立てる大切さに気づくことができたこの経験をもとに、人々の安心・安全な暮らしを守るという使命を全うしていきたいと考えています。

「STAR法」を使った場合

私は大学時代、アルバイト先の居酒屋に3年間勤めていたということもあり、アルバイトリーダーを任されました。通常の業務とは別に、他のアルバイトスタッフのシフト管理や在庫管理を任されました。スタッフ全員が負担なく働けるよう休みが取れる日を調整したり、食品のロスを減らすために曜日ごとの人気メニューの調査をしたりと、リーダーとしてお店に貢献できることはすべて試しました。アルバイトリーダーを務め始めて3ヶ月後、在庫管理の精度が向上し、食品ロスは5%削減され、シフトを巡るスタッフ間の喧嘩もなくなりました。この経験から、与えられた使命を責任感を持って全うすることの大切さを学びました。

継続力をアピールする場合の例文

「PREP法」を使った場合

私には、自身が掲げた目標を達成するまで、決して諦めずに努力し続ける力があります。警察官の業務は一朝一夕で結果が出るものではなく、長期にわたる継続的な取り組みが求められると考えております。私は大学時代、日本漢字能力検定1級を取得しました。試験は大変難しく、当時の自身の学力・知識では、毎日3時間の勉強が1年間必要なほどでした。しかし私は合格のために毎日欠かさず勉強を続け、試験に合格することができました。この継続力を警察官としても発揮し、5年後には県で1番安全な街と言われるように日々の業務に邁進していきたいと考えています。

「STAR法」を使った場合

私は大学時代、TOEIC700点を目標に勉強を始めました。英語はそこまで得意ではなかったのですが、将来のキャリアに役立つと考えて目標スコアを設定しました。私の中で1番大変だったのは、モチベーションの維持です。無数にある英単語や熟語を覚えるためには、毎日3時間程度の勉強を1年する必要がありました。ただでさえ苦手意識のある英語に取り組むモチベーションの維持のために、勉強仲間を見つけ、進捗度合いを可視化するなど、さまざまな工夫を凝らしました。その結果、当初目標としていたTOEIC 700点を無事に達成しました。この継続力は、警察官において非常に重要だと考えています。警察が掲げる長期的な目標を達成するために、粘り強く日々の業務に取り組むことで、着実に成果を上げられると考えております。

まとめ

自己PRは、対策した人とそうでない人で歴然たる差が生まれます。

面接官からしても「この人を採用しよう」という決め手になる部分ですので、抜かりなく準備をしておきましょう。

安齋

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