警察官採用試験の合格に特化したオンラインスクール「警志塾」を運営している安齋です!
警察官採用試験の最後の難関となるのが面接試験です。
同じ第2次試験で行われる体力検査と比べ、面接試験の重要度は高く、面接を頑張れるかどうかで合否が決まると言っても過言ではありません。
そこで今回の記事では、面接試験の基礎的な知識から、具体的な質問例や対策法について、警視庁OBである筆者が詳しく解説していきます。
採用試験に合格し、警察官になる夢を叶えたい人はぜひ最後までご覧ください。
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警察官採用試験における面接試験の基礎知識
面接試験は、あなたの人柄や適性、意欲、資質など、点数化して表面的に評価できない部分を評価する試験です。
警察官はチームで仕事をするため、コミュニケーションがしっかりと取れることや、協調性があることが重要視されます。
本番はおそらく全員が緊張することになるので、本章でご紹介する基礎知識を理解し、試験当日に焦らないようにしておきましょう。
面接試験当日の流れ
交通機関の遅延など不測の事態も考えられるため、会場には約30分前には着くように向かいましょう。
この時点でスマートフォンの電源は切ってください。
時間になると試験官が誘導を始めますので、指示に従って控室に移動します。
黒板に記載された注意事項や日程を確認し、自分の受験番号が貼ってある座席に向かいます。
机に着くと「調査票」と「面接カード」が置かれているので、それぞれに必要事項を記載しましょう。
体力検査や適性検査が先に行われることもあれば、面接試験が先に行われることもあるので注意しましょう。
面接官は2人もしくは3人いて、個人面接かグループ面接かは各都道府県によって異なるため、自分が受ける警察のHPチェックは必須です。
ドアがある場合は3回ノックして入り、ドアを締め終わってから面接官の方を向いて「失礼いたします」と言ってから礼をし入室しましょう。
椅子の横まで歩いていき、受験番号・氏名を伝え「よろしくお願いいたします」と言ってから一礼。
面接官に「どうぞおかけください」と言われたら「失礼いたします」と言って着席します。
座るときは背もたれに寄りかからないよう、少し浅めに座り、姿勢はピンと伸ばしてください。
面接終了後に退室するときも、入室時と同様に礼やあいさつを忘れないようにしましょう。
勝手に帰らず、必ず試験官の指示に従い、解散の号令がかかってから帰るようにしましょう。
警視庁の内容になりますが、2次試験全体の流れや面接カードについて詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
面接カードを書くときの注意点
面接は面接カードに記載された内容をもとに行われます。
実は面接カードは単体で合否の評価基準にもなっているため、記載内容に手を抜いてしまうと、それだけで不合格の可能性が高まるので注意が必要です。
特に注意したい点は、志望動機と自己PR。
伝えたい要点をまとめ、わかりやすい文章を書くことを心がけましょう。
具体的なエピソードを交えて一貫性のある内容にすると、減点されにくくなります。
仮に面接カードの評価が低かった場合、本番でその評価を覆すのは大変です!絶対に本番でないからといって気を抜くのはNGです!
令和5年度試験の倍率
都市部警察における、令和5年度試験の試験倍率をご紹介します。
- 警視庁
-
区分 受験者数 最終合格者数 倍率 男性Ⅰ類 4,978 824 6.0 男性Ⅲ類 2,173 272 8.0 女性Ⅰ類 1,737 304 5.7 女性Ⅲ類 815 136 6.0 - 愛知県警察(第1回)
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区分 受験者数 最終合格者数 倍率 男性A 518 169 3.1 男性B 367 52 7.1 女性A 170 49 3.5 女性B 104 23 4.5 - 大阪府警察(第1回)
-
区分 受験者数 最終合格者数 倍率 男性(一般) 2,269 718 3.2 男性(自己推薦) 37 17 2.2 女性(一般) 657 151 4.4 女性(自己推薦) 46 14 3.3
都市部警察は受験者数が非常に多いため、他の都道府県警察と比較して高倍率になる傾向があります。
相当数の受験者が不合格となるため、第2次試験の中でも重要視される面接試験は、確実に対策しておくべきです。
警視庁の場合、女性警察官の倍率が高いのが特徴!男性以上に万全な対策が必要ですね!
警察官の面接試験の対策法3選
面接試験は、頻出の質問を知って回答を用意しておくことが大切だと思われがちですが、もっとベースの部分で対策するべき、3つの重要なポイントがあります。
上記3つの対策法を怠ってしまうと、不測の事態に陥ったときに応用が効かなくなってしまうため、必ず行いましょう。
具体的にどのような対策法なのか、詳しく解説していきます。
徹底的な自己分析をしておく
自己分析をすると、自分を知らない相手に対して、自分はどのような人間なのかを伝えられるようになります。
自分が警察官になってから「どんな役職に就きたいのか」「どうキャリアを積んでいくべきか」など、自分が今後どうするべきかという軸が明確になるのもメリットです。
- 過去にあった思い出や、五感が刺激された出来事をリストアップする
- それらの出来事がなぜ自分にとって思い出深いのかを考える
- 「なぜ?」という問いかけを最低3回ずつするようにする
上記のように自己分析をしていくと、自分の強みや得意なこと、あなたが人生の中で何を重要視しているのかがわかるようになってきます。
自分の軸がはっきりすれば、面接時にどんな質問が来ても、ブレずに自分の答えが返せるようになるでしょう。
自分1人でするのが難しければ、友人や家族に自分はどういう人間だったか、客観的な意見をもらうのも良いですね!
面接官からの第一印象を良くする
面接官からの第一印象を良くすることは、誰でも手軽にすぐできて、確実にこなせる対策法です。
- 髪型や服装など、身だしなみを整える
- 美しい姿勢でいることを心がける
- キレイな言葉遣いにする
- 明るい表情を心がける
- 他人が話しているときは聴く姿勢を取る
仮に悪い第一印象を与えてしまうと、そこからどれだけスムーズな受け答えができても、挽回するのは至難の業。
良い第一印象を与えれば、それだけで面接官にバイアスがかかり、少々受け答えにつまづいても「頑張って話そうとしているな」と好意的に受け取ってもらえる可能性があります。
受け答えの仕方など技術的な対策をするのも大切ですが、第一印象を良くするという、社会人として基本的な部分を対策することが1番重要です。
一朝一夕では身につけられないので、この記事を読んだ今この瞬間から努力しましょう!
プロに添削してもらう
学生時代に何度も面接対策をしていたり、実際に企業面接を何度もしていたり、面接の経験が豊富な人以外は、必ずプロに添削してもらいましょう。
面接は相手がいてこその試験なので、1人で対策するのは難しく、家族・友人に手伝ってもらっても緊張感がないため、あまり効果的ではありません。
プロに面接対策をしてもらうことで、本番さながらの緊張感の中で練習できますし、的確なフィードバックをもらえます。
面接試験対策だけ頼みたい人におすすめの「警志塾」
面接試験だけをピンポイントでプロに頼みたいという人は、「警志塾」がおすすめです。
最初の教材費(33,000円)はかかりますが、26,400円〜の月額制で、短期間でも受講できます。
講師には警視庁OBも在籍しているため、最短で最大の効果が実感できるはずです。
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面接試験で実際にされた質問とその質問の意図を紹介
過去の面接試験で実際にされた質問をいくつかご紹介します。
よくされる質問のみを厳選したので、ご紹介する質問に対する回答は必ず考えておきましょう。
自分について
- 自己PRをしてください
- あなたの長所・短所は?
- 警察官志望について親は何と言っている?
- 趣味・特技は?
- ストレスを感じたときにどう対処する?
- 休日は何をして過ごす?
- 最近気になったニュースはある?
受験者自身に関する質問は、シンプルにその人自身の人柄や価値観について問われています。
性格との一貫性も見られているので、面接用の取り繕った受け答えをすると、すぐにバレてしまうため注意しましょう。
志望動機について
- なぜ警察官になりたい?
- なぜここの警察で働きたい?
- (中途採用の場合)なぜ会社を辞めて警察官になりたい?
志望動機に関わる質問は、受験者の意欲を確かめるためにされる質問です。
具体的なエピソードとともに、とにかく熱意を持って話すことで、面接官が求めているものを提示できます。
仕事について
- どの部署で働きたい?なぜその部署?
- 希望の部署に入れなかったら?
- どんな警察官になりたい?
- なぜ消防ではなく警察なの?
- 警察官にとって大事だと思うものは?
- 他の公務員と何が違う?
- 警察官の不祥事についてどう思う?
仕事に関する質問は、仕事への熱意はもちろん、どれだけ仕事について理解が深いかも問われています。
「仕事については詳しくないけれど、とにかく警察になりたい」という人は信用できません。
警察になりたいという意思が強いからこそ、警察について深く調べているのは当然だろうと面接官も思っているため、調べられる範囲での内部事情や組織編成などはチェックしておきましょう。
仕事の大変さについて
- 警察学校は厳しいが大丈夫?
- 規律を守り協調性を持って集団生活ができる?
- 意見が合わない上司がいたときにどうする?
仕事の大変さに関しては、厳しくてもやっていけるだけの精神力や覚悟があるかどうかが問われています。
警察官の上下関係や訓練は厳しく、生半可な覚悟ではやっていけません。
せっかく採用してもすぐ辞めてしまったら、受験者自身も警察側もリソースの損失にしかならないため、特に厳しく見られる部分でもあります。
面接に受かる人に共通する特徴を紹介
面接に受かる人には、ある程度共通点が存在します。
今の自分と照らし合わせてみて、まだ自分にない部分だなと感じた場合はすぐに改善に取り組みましょう。
ハキハキと爽やかな受け答えができる
何度かお伝えしたとおり、警察官はチームで仕事をします。
ハキハキと爽やかな受け答えができる人は、協調性があってチームワークを大事にできる人だと判断されます。
ボソボソと自信なさげに受け答えする人と仕事をしたいかと問われれば、誰もがNOと答えるでしょう。
自分を完全に偽る必要はありませんが、面接や仕事の場は「社会」ですので、社交性を高く、明るく元気に振る舞えなければ、そもそも社会人としての常識が身についていないことになります。
仕事の場くらいは、最低限明るく爽やかに振る舞えるようになりましょう。
暗くても通用するのは、対人関係が一切ない仕事くらいです!厳しいですが、社交性のない人はまず受からないと思っておきましょう。
警察官になりたいという熱意がある
絶対に警察官になりたいという強い思いは、面接官の心を動かします。
熱意のある人と一緒に仕事をしたいと思うのは、どの企業や組織からしても共通です。
ただ闇雲に熱意を伝えても、中身が伴っていなければ「熱意があるフリをしている」と思われてしまうので、なぜ警察官になりたいのかや、どのような警察官になりたいのかなど自己分析をしっかりして、具体的な熱意を伝えられるようにしましょう。
警察官は体育会系の世界ですから、熱意のある後輩はかわいがってもらえますよ!
素の自分の良い部分が出せている
面接官は当然面接のプロで、嘘やごまかしはすぐに見抜かれますから、自分の個性や良い部分は、偽らずにそのまま出しましょう。
ただ普段の自分を出すだけだと、粗野で無遠慮な印象を与える可能性があるため、あくまで社会的な振る舞いのうえで個性を出す程度に留めてください。
面接は、表面的な部分を判断して採用するための試験ではなく、その人でなくてはならない理由がある人を採用するための試験です。
無理に自分を出そうと意識するのではなく、自分にしかないエピソードが話せれば自ずと個性は伝わります。
やや上級者向きな感じがしますが、やはりここでも重要なのがどれだけ自己分析をしているかですね!
警察官採用試験の面接におけるQ&A
警察官の面接試験に関するよくあるQ&Aをまとめました。
まとめ
面接試験は、最終合格を決定づける大事な試験です。
対策が不十分なせいで、毎年多くの受験者が不合格になります。
とにかく第一印象を良くすることと、徹底的な自己分析をすれば、受かる確率はグッと高まります。
「少しでも合格の可能性を高めたい」「プロの添削がないと不安」という人は、まずは警志塾の無料相談をしてみてはいかがでしょうか。
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