- 警察学校に入るにはどんな手順で入るの?
- 採用試験の内容や効率的な対策方法を知りたい
あなたの疑問や悩みを、実際に警視庁警察官として勤務した経験のある私が解説します。
警察官採用試験には合格のためのコツがあり、警察学校での生活にも独自のルールやスケジュールがあります。
知らずに準備を始めると、合格までの道のりが長くなってしまうことも。
そこで、警察学校や警察官採用試験について詳しい情報を基に、効率的な試験対策や警察学校の実態を解説します。
- 警察官採用試験の内容と効率的な対策方法
- 警察学校での生活の流れとポイント
- 試験や学校生活を乗り越えるために必要な心構え
この記事を通じて、警察官になるための知識を身につけ、採用試験や警察学校への不安を取り除きましょう。
夢を実現する第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
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警察学校に入るには?全体の流れをステップ4つを紹介
警察学校に入るまでの流れは、主に4つのステップに分けられます。
試験準備から警察学校卒業後のキャリアまで、各段階を詳しく解説します。
警視庁や各都道府県警察によって試験内容やスケジュールが異なるため、公式サイトや説明会などを活用して確認。
出題内容や試験形式を把握して、しっかり準備を進める。
採用試験に合格し、警察学校に入校する。
警察学校を卒業すると、警察署に配属され、現場での勤務が始まる。
ステップ1:警察官採用試験の情報を集める
まず、警察官採用試験に関する情報を収集しましょう。
警視庁や各都道府県警察によって試験内容やスケジュールが異なるため、公式サイトや説明会などを活用して確認することが重要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
学歴要件 | Ⅰ類:大学卒業程度。Ⅲ類:高校卒業程度。 |
身体条件 | 視力や体重、身長などが一定基準を満たす必要あり(例:裸眼視力0.3以上、矯正視力1.0以上)。 |
試験日程 | 年に数回実施。 詳細は警視庁や自治体の警察公式サイトを参照。 |
採用説明会や警察学校のオープンキャンパスに参加するのも有効です。オープンキャンパスに参加したことは面接でも活かせますよ。
ステップ2:警察官採用試験を受験する
警察官採用試験は、一次試験と二次試験に分かれています。
出題内容や試験形式を把握して、しっかり準備を進めましょう。
1次試験の内容
- 教養試験
数的処理、文章理解、判断推理、自然科学、人文科学、社会科学などの基礎知識が出題されます - 論文試験
警察官としての使命感や社会的課題に関する考えを論じる課題式の試験です。 - 適性検査
性格や行動特性を確認するための心理テストが行われます。
令和7年度から、従来の教養試験方式に加えて適性検査方式を導入し、選択制となります。
2次試験の内容
- 面接試験
志望動機や人間性、警察官に必要な適性を評価されます。 - 身体検査
視力、体格、色覚、聴力など、業務に支障がないかを確認します。 - 体力検査
腕立て伏せ、上体起こし、シャトルラン、反復横跳びなどの種目で基準値をクリアする必要があります。
2次試験ですっごい大事なことは、面接対策をおこなうことです。面接試験であなたが合格するかが決まります。
ステップ3:警察学校に入校する
採用試験に合格すると、警察学校での研修が始まります。
全寮制の環境で、警察官としての基礎を学びます。
採用区分 | 研修期間 |
---|---|
Ⅰ類採用者 | 約6か月 |
Ⅲ類採用者 | 約10か月 |
- 座学
刑法、警察法、警察実務、倫理教育などを学びます。 - 実技
柔道・剣道、逮捕術、救急法、体力トレーニング、拳銃操法などを訓練します。 - 現場実習
交番や交通警察の現場で、実務を体験します。
警察学校での生活は規律が厳しく、毎日早朝から訓練や授業が行われます。
全寮制のため、チームワークの大切さを学ぶ貴重な機会にもなります。
ステップ4:警察学校卒業後、配属先で働く
警察学校を卒業すると、警察署に配属され、現場での勤務が始まります。
初任配属では、地域警察(交番、おまわりさん)や交通警察での業務が一般的です。
配属部門 | 主な仕事内容 |
---|---|
地域警察 | パトロールや交番勤務を通じて地域住民の安全を守ります。 |
交通警察 | 交通事故の処理や違反の取り締まり、交通安全指導を行います。 |
刑事警察 | 犯罪捜査、証拠収集、容疑者の取り調べなどを担当します。 |
警察学校を卒業すると、交番から勤務を始めますよ。交番勤務の1日の流れ、スケジュールを解説している記事があるので、ぜひご覧ください。
キャリアのステップアップ
- 昇進
巡査から巡査部長、警部補、警部へと昇任試験を受けながら階級が上がります。 - 専門分野への配属
特殊部隊(SAT)、サイバー犯罪対策課、鑑識課などの専門部署で活躍する道もあります。
現場経験を積みながら警察官として成長し、幅広いキャリアの選択肢が広がります。
警察学校での学びが、実務で生かされる重要な基礎となりますよ。
警察学校とは?その役割と目的を解説
警察学校は、警察官採用試験に合格した人が、基礎的な知識や技能を学びます。
警察官としての第一歩を踏み出す場所であり、全寮制の厳しい環境の中で心身を鍛える場です。
警察官の基礎は、警察学校で習得します。お給料をもらいながら巡査として訓練に励みます。
警察学校の基本概要
警察学校は各都道府県警察や警視庁が運営し、採用区分(Ⅰ類、Ⅲ類)や学歴に応じて研修期間が異なります。
全寮制の生活を通じて、規律を守りながら仲間との連携を深め、警察官に必要なスキルを習得します。
項目 | 内容 |
---|---|
運営機関 | 各都道府県警察および警視庁 |
対象者 | 警察官採用試験に合格した人 |
研修期間 | Ⅰ類:約6か月Ⅲ類:約10か月 |
生活形態 | 全寮制 |
目的 | 警察官として必要な知識・技能・倫理観の養成 |
警察学校の役割とは
警察学校の役割は、以下の3つに分類されます。
役割①:知識と技能の習得
- 法律(刑法、警察法、刑事訴訟法、民法)など、警察業務に必要な専門知識の習得
- 柔道や剣道、逮捕術など、犯人制圧や自己防衛のための技術の訓練
- 救急法や拳銃操法など、緊急時の対応力の育成
拳銃操法なども、かなり細かく教え込まれます。
役割②:倫理観と使命感を培う
- 法を守る警察官としての高い倫理観の養成
- 公共の利益を優先する意識や社会的責任の教育
- 警察官としての使命感の確立
警察官として、国家と国民に奉仕することを教えて込まれます。
役割③:チームワークの育成
- 全寮制の環境での共同生活による協調性の向上
- 訓練や課題を通じた仲間との連携力の強化
警察学校では、何をするにしても団体行動、団体責任です。現場に出ても1人ではなく、必ず同僚と行動を共にしますよ。
警察官になるための研修内容
警察学校での研修は、座学と実技を中心に構成されています。
実務に直結する内容が多く、卒業後の現場で役立つスキルを育成します。
- 内容①:座学
- 内容②:実技
- 内容③:現場実習
内容①:座学
- 刑法、警察法、刑事訴訟法、民法などの法律知識の習得
- 取調べの手法、現場対応、報告書作成などの警察実務の学習
- 警察官としての使命感や倫理観を養う職業倫理教育
刑法や警察法は警察学校に入校してから習います。
内容②:実技
実技項目 | 内容 |
---|---|
柔道・剣道 | 武道を通じた体力と精神力の強化 |
逮捕術 | 犯人を制圧し、安全に逮捕するための技術の訓練 |
救急法 | 応急処置や人命救助の技術の習得 |
拳銃操法 | 拳銃の正しい操作や射撃技術の習得 |
内容③:現場実習
- 交番や警察署での実地研修の実施
- 地域住民との接触を通じたコミュニケーションスキルの向上
- 事件対応や交通整理の体験を通じた現場感覚の習得
警察学校での学びは、配属後の現場業務に直結します。
この警察学校で得た知識や技能、そして仲間との絆が、警察官としての基礎となります。
警察官採用試験を突破しよう!
警察官として働くためには、採用試験に合格する必要があります。
ここでは、採用試験の種類や受験資格、試験内容、そして効率的な対策方法について詳しく解説します。
合格のための効率的な対策方法
採用試験を突破するためには、効率的な対策が必要です。
以下の方法を参考にしてください。
教養試験対策
- 問題集や過去問を繰り返し解く
- 特に数的処理や判断推理を重点的に練習する
- 試験直前は苦手分野の復習に集中する
論文試験対策
- 自分の意見を整理し、論理的に伝える練習をする
- 過去問のテーマを使って、制限時間内に書き上げる練習をする
- 誤字脱字を減らすために清書を丁寧に行う
面接試験対策
- 志望動機や自己PRをしっかり準備する
- 笑顔や姿勢、話し方など、第一印象を意識する
- 模擬面接を行い、想定質問に対する答えを用意する
体力検査対策
- 腹筋や腕立て伏せを毎日継続する
- シャトルランを想定した持久力トレーニングを取り入れる
- 試験直前は無理せず体調管理を徹底する
特に面接対策は必須です。面接は独学で対策は難しいので、必ずプロからの指導を受けましょう。
警察学校に入るには?よくある質問5選
警察学校を目指す際、多くの人が気になるポイントをまとめました。
疑問を解消して、入校後のイメージをつかみましょう。
質問①:警察学校に入るにはどんなことが必要なの?
警察学校に入るためには、警察官採用試験に合格する必要があります。
採用試験は以下の内容を含みます。
- 一次試験:教養試験、論文試験、適性検査
- 二次試験:面接試験、身体検査、体力検査
受験資格は都道府県警察によって異なりますが、多くの自治体では受験可能な年齢が35歳以下までとなっています。
学歴(高卒または大卒程度)や身体基準(視力や体格)を満たしていることも求められます。
詳細は各自治体の警察公式ホームページで確認してください。
採用試験の区分 | 主な対象 | 受験年齢の目安 |
---|---|---|
Ⅰ類 | 大学卒業者 | 21歳以上35歳以下 |
Ⅲ類 | 高校卒業者 | 18歳以上35歳以下 |
質問②:女子の警察学校生活はどんな感じ?
女子の警察学校生活は、男子と基本的に同じ内容です。
一部の訓練や体力テストでは女子専用の基準が設けられています。
- 研修内容
柔道や剣道、逮捕術、座学、現場実習など、男子と同じカリキュラムを受講します。
体力検査やトレーニングでは、女子用の基準が設定されているため安心です。 - 生活面
女子寮が用意されており、プライバシーが確保されています。
男子寮と同様に厳しい規律が求められますが、仲間との支え合いで乗り越える方が多いです。
項目 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
体力基準例 | 腕立て伏せ25回以上 | 腕立て伏せ20回以上 |
寮の設備 | 男子寮 | 女子専用の寮が用意される |
警察学校を出てからの寮事情も説明しているので、ご確認ください。
質問③:警察学校はどのくらいの期間入るの?
警察学校の研修期間は採用区分によって異なります。
採用区分 | 研修期間 | 主な対象 |
---|---|---|
Ⅰ類 | 約6か月 | 大学卒業者(または卒業見込み) |
Ⅲ類 | 約10か月 | 高校卒業者(または卒業見込み) |
期間中は全寮制で、座学や実技、現場実習を含むカリキュラムを受けます。
質問④:警察学校は厳しいの?
警察学校は規律が非常に厳しく、日々のスケジュールもタイトです。
特に全寮制の生活では、時間管理やチームワークが重視されます。
- 生活面の規律
毎日のスケジュールは細かく管理され、点呼や訓練が行われます。 - 身体的な厳しさ
柔道や逮捕術の訓練、持久力トレーニングなど体力を必要とする場面が多いです。
ただし、厳しい環境の中で心身ともに成長できると感じる人も多く、卒業後には大きな達成感を得られるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
規律 | 時間管理の徹底、全寮制の共同生活 |
訓練の内容 | 柔道、剣道、逮捕術、体力トレーニング |
警視庁警察学校の厳しさについて解説しているので、ぜひご覧ください。
質問⑤:警察学校でスマホは触れるの?
警察学校では、スマホの利用が制限されることが多いです。
授業や訓練中はもちろんのこと、プライベートの時間でも使用が許可される範囲が限られる場合があります。
使用可能な時間やルールは、警察学校ごとに異なります。
- 訓練や授業中は使用禁止
- 自由時間に限り使用可能(時間が制限される場合もあり)
詳細は警察学校入校時の説明で確認することをおすすめします。
私が警察学校にいたときは、17時15分の授業終わりから、21時頃までは使えましたね。土日は日中はずっと使えましたが、夜には回収されましたね。
まとめ:警察学校に入れるよう警察官採用試験に合格しよう!
- 警察学校に入るためには警察官採用試験の合格が必要
- 厳しい規律や研修を通じて警察官としての基礎を習得
- 試験対策や学校生活の実態を知り、警察官になる夢への準備を進める
警察学校では厳しい規律や訓練がありますが、それを乗り越えることで心身ともに成長できます。
卒業後には、現場で住民の安全を守る警察官としてのキャリアが始まります。
自分の目標や志望動機をしっかりと持ち、試験や訓練に全力で取り組みましょう。
警察官として社会に貢献したいという熱い思いを胸に、一歩ずつ前進してください。
「警察官になりたい!」というあなたの夢を、ぜひ実現してください!
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