警察官採用試験の合格に特化したオンラインスクール「警志塾」を運営している安齋です!
「高卒で警察官になるのは不利なのか?」という疑問や不安を抱える人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、高卒で警察官になる際のメリット・デメリットについて、警視庁OBである筆者が徹底的に解説していきます。
自分のキャリア選択を正しくしたい、より前向きに警察官を目指したいという人は、ぜひ最後まで御覧ください。
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高卒で警察官になるメリット・デメリットを紹介
ネットで調べると「高卒で警察官にならないほうがいい!」という意見をよく目にしますが、高卒だからこそ得られるメリットもたくさんあります。
もちろん大卒のほうが有利に働く場合がありますが、それぞれの良し悪しを理解し、自分にとって何が重要かを見極められるようになりましょう。
具体的なメリット・デメリットを、大卒との違いを比較しながら解説していきます。
メリット①:採用試験の難易度が低い
警察官の採用試験は、高卒区分のⅢ類(B)と、大卒区分のⅠ類(A)に分かれます。
高卒向けの筆記試験は比較的問題の難易度が低く、専門的で高い学力を求められることはありません。
加えて、論(作)文試験においても高卒・大卒で大きな違いがあります。
大卒は論文試験となっており、「警察官として」さまざまな課題やその対策などを論じていくスタイルです。
一方で高卒は作文試験となっており、「あなた」が自身の考えとして、今までの経験や知識を今後仕事にどう活かすか、といった内容で記述していきます。
全体的に試験難易度は大卒向けの試験のほうが高いため、学力や地頭の部分で不安がある場合は、高卒向けの試験を受けるほうが合格しやすいでしょう。
一点注意なのが、難易度が低い分、倍率は高くなりがちです!これに関してはデメリットの部分で詳しく解説します。
メリット②:大学進学のための学費がかからない
高卒で警察官を目指す場合、大学進学に必要な学費がかからないため、経済的な負担が大幅に軽減されます。
親御さんがすべて学費・生活費を出してくれるなら問題ありませんが、アルバイトをして費用を賄わなければならない場合、高卒で警察官になるほうが経済的なメリットは大きいです。
奨学金を借りた場合、その返済で将来苦労することもあるので、経済的に安定した生活を送りたい人は、高卒で警察官になるのも1つの手ですね。
「大卒のほうが給与が高いから、高卒だと生涯賃金で不利になるじゃないか!」と思うかもしれませんが、こちらに関しては後ほど詳しく解説します。
メリット③:早く現場に立てる
高卒で警察官になると、いち早く現場に立つため現場経験をたくさん積めますし、同い年の大卒者からも先輩として扱われるようになります。
警察官は学歴社会ではなく、どれだけ現場で活躍するか、知識・経験があるかの実力社会です。
もちろん、高い階級に上り詰めるために必要な学歴もありません。
高卒でも大卒と変わりなく活躍の場があるため、早いうちからどんどん活躍したいという人は、高卒で警察官になるのは大きなメリットです。
一般企業だと大卒が優遇されがちですが、実力社会の警察官は、高卒でも本人の頑張り次第で出世できます。
デメリット①:試験難易度は低いが倍率は高め
ここからはデメリットの紹介です。
先ほどメリットの紹介で、高卒は「試験難易度が低い」とお伝えしましたが、受験者が多い分、例年試験の倍率は高くなっています。
都道府県警察 | 男性倍率 | 女性倍率 |
---|---|---|
北海道 | 2.3 | 2.4 |
青森県 | 3.0 | 4.1 |
岩手県 | 2.4 | 4.3 |
宮城県 | 4.1 | 4.2 |
秋田県 | 1.5 | 2.4 |
山形県 | 3.6 | 3.4 |
福島県 | 2.2 | 2.2 |
秋田県・福島県は、高卒程度よりも大卒程度の試験倍率が高めでした!
倍率が高いということは落ちる人も多いため、その分しっかりとした試験対策が必要です。
中には学歴が高卒でも大卒程度の試験を受けられる県警もあるため、試験の難易度を取るか、倍率を取るか、合格を勝ち取る受験方法を戦略的に考えなければなりません。
ただし前述のとおり、高卒の資格しかない人は、大卒程度の試験が受けられる警察とそうでない警察があるため、注意が必要です!
デメリット②:昇任するのが遅くなる
高卒程度の試験で警察官になると、大卒程度で警察官になった人よりも昇任するまでの期間が長くなってしまいます。
試験合格後に採用されると、まずは1番低い階級である「巡査」からキャリアがスタート。
次の階級である「巡査長」になるための昇任試験を受けられるようになるまでに、高卒程度なら採用後4年間の実務経験が必要なところ、大卒程度は2年間で受験が可能です。
階級 | 高卒程度 | 大卒程度 |
---|---|---|
巡査長 | 4年 | 2年 |
警部補 | 3年 | 1年 |
警部 | 4年 | 4年 |
大卒程度なら最短7年で警部まで昇任できるところ、高卒程度だと最短11年かかってしまいます。
年齢的にはどちらも最短で31歳ですが、「勤務開始から数えていち早く出世したい!」という人は大卒程度の試験を受けたほうがよいでしょう。
逆に出世にあまり興味がなく「現場で長い間活躍したい!」という人は、高卒程度の試験を受けるのがおすすめです。
昇任や階級については以下の記事で詳しく解説しています!
デメリット③:転職後の選択肢が狭い
高卒で警察官になった場合、もしも警察官から他業種に転職しようと思ったときに、選択肢が狭くなることがあります。
日本は学歴社会ですので、転職は大卒資格がある人のほうが有利です。
警察官を一生の職業にしたいという人以外は、今後の可能性を広げるためにも、大学は卒業しておいたほうがよいでしょう。
これは警察官採用試験の試験区分の話ではなく、単純に学歴の話です!
デメリット④:警察学校に入る期間が長い
全警察官は、採用試験後に警察学校に入校します。
警察学校は警察官として最低限必要な知識・技術などを学ぶ、全寮制の教育機関です。
高卒程度で合格した人は10ヶ月間、大卒程度で合格した人は6ヶ月間入校します。
警察学校で行う教育は非常に厳しいため、4ヶ月も入校期間が長くなる高卒程度の合格者は、忍耐力が試されることでしょう。
警察学校については、以下の記事で詳しく解説しています!
高卒警察官の給与について
高卒程度の試験に合格した警察官は、大卒程度と比べて給与が低くなってしまいます。
どの程度違うのか、都市部警察のおおよその初任給を比較してみましょう。
都道府県 | 高卒程度 | 大卒程度 |
---|---|---|
東京都(警視庁) | 232,000円 | 269,500円 |
愛知県 | 220,600円 | 256,700円 |
大阪府 | 222,900円 | 256,800円 |
上記3都道府県警察の初任給を見ると、高卒程度は約35,000円も低いことがわかります。
採用後数年すると、年収の差が約50万円も開くことがあるため、より安定した給与を求めるなら、高卒程度で警察官になるのは大きなデメリットです。
将来設計を考えると、絶対に大卒程度で受かったほうがいいですね…
高卒で警察官になる人が1つだけ注意しておきたいこと
高卒(新卒)で警察官を目指そうとしている高校生は、1点だけ注意しておくことがあります。
高校から新卒で受験すると、試験対策にかけられる時間が短くなる可能性が高いということです。
高校に通いつつ学校の勉強もしなければならないため、どうしても自由に使える時間が少なく、採用試験対策のためのまとまった時間が確保しづらいのです。
効率的な対策ができなければ、高い倍率の中で勝ち抜くのは非常に困難なため、予備校やオンラインスクールを受講することも視野に入れておきましょう。
高卒で警察官を目指すなら「警志塾」
警志塾は、さまざまな資格や試験を取り扱う予備校・通信講座とは違い、警察官の採用試験合格に特化したオンラインスクールです。
警志塾の4つのコース紹介
プラン | ベーシックコース | アドバンスコース | パーソナルコース | 警志塾チャレンジ |
---|---|---|---|---|
料金 | 26,400円/月 +教材33,000円 | 35,200円/月 +教材33,000円 | 44,000円/月 +教材33,000円 | 780,000円 (買い切り) |
論文対策 | 2回/月 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
警視庁模試 | 割引価格 | 割引価格 | 無料 | 無料 |
学習計画作成 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
個別の学習指導 | ー | ◯ | ◯ | ◯ 4日/月の完全個別受験コーチング |
学習質問アプリ「manabo」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
警志塾には他の予備校等にはない、以下のようなメリットがあります。
- 記憶の定着率が良い「自主学習」をメインとするカリキュラムでありながら、学習計画作成などのサポートも充実
- 警視庁OB(機動隊)の講師が在籍しているため、他では得られない生きた情報が得られる
- 誰でも受講しやすい良心的な価格設定で、家計の負担になりにくい
- 自分の好きなタイミングで受講の開始・終了を決められる
「警志塾」は警視庁だけではなく、地方警察でも合格者を多数排出しています。
最短で最大の効果を生み出すことを大切にしており、「試験まであまり時間がないけど絶対に合格したい!」という人には特におすすめのスクールです。
なかなか試験対策の時間が取れない高校生でも、短期間で合格に近づけること間違いなしです。
「受講しようか迷っている」「どんなスクールなのかもっと詳しく知りたい」という人は、無料で簡単に問い合わせもできますので、ぜひお待ちしております!
まとめ
今回の記事で覚えておきたいことを以下にまとめました。
- 高卒程度の試験は問題の難易度が低いものの、倍率が高い
- いち早く現場に立つことで、同い年の大卒よりも先輩としてより多くの技術が取得できる
- 高卒だと昇任までの期間が長かったり、警察学校の入校期間が長かったり、給与が少なかったりと、デメリットも多い
- 新卒での受験は試験対策にかけられる時間が少なくなりがちなので注意
高卒・大卒どちらで警察官になるにせよ、まずは合格するための効率的な試験対策が必須です。
警察官は憧れる人の多い職業ですが、毎年多くの受験者が不合格を言い渡され、翌年も受験することになるか、夢半ばで警察官になるのを諦めることになります。
そこで、「警志塾」では受験前のさまざまな悩みに対し、無料相談を受け付けています。
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