

警察官採用試験の合格に特化したオンラインスクール「警志塾」を運営している安齋です!
「警察官の休みが多いとは聞いたけど本当なの?」と感じている方も多いのではないでしょうか?
警察官の休みについて知りたい方は、勤務形態やスケジュールを理解しておくことが大切です。
この記事では、警察官の休みの多さや勤務形態、1日のスケジュールなどを解説します。休みについて理解することで、警察官として働くイメージを持ちやすくなるでしょう。
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警察官の休みが多いのは事実


警察官の休みが多いのは、事実です。比較できる指標として、厚生労働省が行った「就労条件総合調査」が参考になります。
令和5年1年間の年間休日総数の1企業平均は112. 1日(前年110. 7日)、労働者1人平均は116. 4日(前年115. 6日)となっています。
これに対し、警察官は消防士は年間240日前後が休み、つまり1年の約2/3が休みです。警察官の休みが多い理由は、交替勤務制と呼ばれる勤務形態をとっていることが挙げられます。



警察官の休みが多い理由を知るには、勤務形態を理解することが大切です!
警察官の勤務形態


警察官の勤務形態は、以下の2つに分けられます。
- 交替勤務制
- 毎日勤務
同じ警察官でも「交替勤務」と「毎日勤務」では、働き方や業務内容が大きく異なります。休みのサイクル以外にも何が違うのかを理解し、自分がどうなりたいのかを考えることが大切です。



勤務形態を知ることで、警察官になってからの自分をイメージしやすくなります!
交替勤務制
交替勤務制とは、24時間勤務や日勤を組み合わせた勤務形態のことであり、交番勤務のような働き方のことです。会社員などであれば、平日の8時から夕方の17時までが仕事で、土日祝日は休みとなる場合が多いです。
しかし、警察官が必要になる事案は土日祝日、昼夜問わず発生します。そのため、常に警察官が待機できる交替勤務制となっています。



交替勤務制の中でも「3交替制」と「4交替制」に分けられます!
3交替制のシフト例
3交替制は「当番」「非番」「週休」を繰り返す勤務形態のことです。3交替制と呼ばれている理由は当番の班を3つに分け、ローテーションしながら回すからです。
3交替制を採用しているのは、警視庁以外の都道府県警察となっています。
3交替制のシフト例は以下を参考にしてください。


また、3交替制では月に1度「日勤」が含まれます。日勤は当番とは異なり、朝から夕方にかけて事務作業などを行います。3交替制の場合、基本的には当番の後に公休となりますが、日勤の翌日は当番となるため注意しましょう。



警視庁以外の警察官を目指している方は、3交替制の働き方になることを理解しておきましょう!
4交替制のシフト例
4交替制は、「日勤」「夜勤」「非番」「週休」を繰り返す勤務形態のことです。3交替制とは異なり、4つの班に分けてローテーションを組むことから4交替制と呼ばれています。
4交替制を採用しているのは警視庁のみであり、警察官の当直回数を抑えることにより1人あたりの負担を抑えられるのが特徴です。
警視庁だけが4交替制を採用している理由は、警察官の数と事件や事故の件数が多いからと考えられています。東京都は地方と比較しても事故や事件の対応件数も多く、警察官の人数も多いです。
つまり、4交替制は警視庁だからこそ取り入れられる特殊な勤務形態と言えます。
4交替制のシフト例は以下を参考にしてください。


3交替制とは異なり、4日に1度日勤が入るのが特徴です。4交替制の場合の日勤と夜勤は、以下の時間帯で分けられています。
- 日勤:8:30〜17:15
- 夜勤:15:00〜9:30
ただ、4交替制の場合は日勤と夜勤で連続の勤務となる点には注意しておきましょう。



警視庁以外は3交替制なので注意が必要です!
毎日勤務
毎日勤務とは、一般的な会社員と同様に平日の朝から夕方まで働く勤務形態のことです。毎日勤務は交替制勤務とは異なり、交番勤務は行いません。警察署の刑事課や交通課などが対象となります。
また、休みは土日祝日となっているため、交替制勤務と比較してもまとまった休みを確保しやすいのが特徴です。



課によっては残業や当番があることもあるため、事前に確認しておきましょう!
警察官の1日のスケジュール


警察官は、交番勤務や事務処理、訓練など様々なことを行います。1日のスケジュールを把握しておくことで、警察官としての働くイメージを持ちやすくなるでしょう。



「交替勤務」と「毎日勤務」に分けて解説します!
交替勤務制のスケジュール
交替勤務制の1日のスケジュールは、以下を参考にしてください。
柔道・剣道・合気道など、警察学校で訓練したことを勤務前に行う
警察署に出勤し、業務の指示連絡を受ける
前日の引き継ぎを受け交番勤務開始
昼食・休憩
防犯指導や遺失届等の受理、地理案内など
夕食・休憩
飲酒による事件や事故の対応やパトロールなど
休憩
不審者や騒音等の対処など
仮眠
交番前で通勤・通学路の交通監視など
勤務交替(業務終了)
以上は、何も出動が無いときの勤務スケジュールとなります。
出動要請があれば最優先で出動し、スケジュールがずれることも多いため注意しましょう。



交替勤務制の1日はスケジュール通りにいかないことも多いです!
毎日勤務のスケジュール
毎日勤務の1日のスケジュールは、以下を参考にしてください。
柔道・剣道・合気道など、警察学校で訓練したことを勤務前に行う
警察署に出勤し、業務の指示連絡を受ける
前日の引き継ぎを受け交番勤務開始
巡回連絡やパトロールなど
昼食・休憩
防犯指導や遺失届等の受理、地理案内など
交番勤務終了
帰署後、引継ぎなどを行う
退庁
毎日勤務は、一般的な会社員と同じような時間帯の働き方となるため、夜中の事件・事故には出動しません。昼間の出動対応や事務作業などがメインとなります。



交替勤務と比較すると、スケジュール通りに1日が進むことが多いです!
警察官は有給休暇を取れる?


警察官も有給休暇を取ることは可能です。交替勤務や毎日勤務に関わらず、年間20日間の有給休暇が支給されます。さらに、20日間は翌年への持ち越しも可能なため、最大で年間40日の有給休暇を取得することも可能です。
また、有給休暇以外に夏季休暇や冬期休暇など都道府県によって様々な休暇があることも多いです。
警視庁の場合、有給休暇以外に以下の休暇が設けられています。
- 病気休暇
- 公民権行使等休暇
- 妊娠出産休暇
- 妊娠症状対応休暇
- 早期流産休暇
- 母子保健健診休暇
- 妊婦通勤時間
- 育児時間
- 出産支援休暇
- 育児参加休暇
- 子どもの看護休暇
- 生理休暇
- 慶弔休暇
- 災害休暇
- 夏季特別休暇
- 長期勤続休暇
- ボランティア休暇
- 介護休暇
上記の休暇を活用することで、実際には有給休暇の日数以上に休暇を取得できるでしょう。



有給休暇以外にも子育てや介護など様々な休暇が設けられています!
警察官の休日の特徴は?


警察官の休日の特徴として、以下の3つを理解しておきましょう。
- 非番は完全な休みではない
- 旅行などで遠出する際には届け出が必要
- 呼び出しがあれば出勤しなければいけない
特殊な勤務形態や警察官という仕事だからこそ、休日でも気を抜けない瞬間もあります。休日の特徴を理解しておくことで、働いた後のイメージもしやすくなるため必ず確認しておきましょう。



呼び出しや届け出は警察官ならではの特徴です!
非番は完全な休みではない
警察官の休日の特徴として、非番は完全な休みではないことが挙げられます。非番は、交替勤務の中で当番の翌日に休息を取るための日です。休息を取るための日であるため、呼び出しなどの緊急事態においては招集がかかることもあります。
また、当番は24時間勤務となり休憩は8時間のため、2日分働いていることになります。翌日が非番となりますが、休日にカウントされるわけではありません。
完全な休みは「週休」のみとなることを理解しておきましょう。



非番は休みではなく「待機日」です!
旅行などで遠出する際には届け出が必要
警察官の休日の特徴として、旅行などで遠出する際には届け出が必要なことが挙げられます。警察官は緊急事態に招集がかかることもあるため、警察署が職員の位置把握をしておかなければいけません。
警視庁の場合、外出や日帰り旅行をする際の規定として以下が設けられています。
第38条 職員は、外出又は日帰りの旅行をするときは、有事等の際の連絡に支障を来さないよう必要な措置を講じなければならない。 2 職員は、外泊又は2日以上にわたって旅行をするときは、所属長の承認を受けなければならない。 (住居等の届出) |
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都道府県によって細かい規定は異なりますが、基本的に外泊を伴う外出や旅行の際には届け出が必要になるということを理解しておきましょう。



届け出を出さないと緊急時に備えられないんです!
呼び出しがあれば出勤しなければいけない
警察官の休日の特徴として、呼び出しがあれば出動しなければいけないことが挙げられます。些細なことでの呼び出しはありませんが、緊急事態や大きな災害などが発生した場合、招集がかかる可能性が高いです。
「休みでも気を抜けないのか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、オンとオフを切り替えられなければ、警察官として長く務めることは難しいです。休日の呼び出しをネガティブに捉えず、成長の機会だと思って対応しましょう。



呼び出しに出動するのも警察官の責務です!
警察官の休みに関するQ&A


警察官の休みに関するQ&Aは、以下を参考にしてください。
- 警察官の勤務形態は希望通りになる?
-
基本的には希望通りになります。しかし、人員の関係でどうしても希望通りにいかないこともあるため注意が必要です。
- 警察官になったら友達や彼女と遊べない?
-
非番や週休を活用して遊ぶことは可能です。ただ、非番は休息日という扱いのため、急な呼び出しにも対応できる体制を整えておくことが大切です。
- 警察官はいつでも休みを取れる?
-
有給休暇や特別休暇を活用すれば、好きな時に休みを取れます。しかし、忙しい時期には休みを取りづらくなることもあるため、比較的暇な時期にまとめて休みを取る方が多いです。



休みに関して他に気になることがあれば、コメントお待ちしております!
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