- 警察事務の仕事内容で「きつい」と言われる理由を知りたい
- 警察事務の仕事を大変だと感じたときの乗り越え方を知りたい
- 警察事務の働き方や業務内容についての疑問を解消したい
警察事務の仕事に興味があるけれど、「大変そう」「きついと聞いたけど本当?」というイメージを持っていませんか?
そこで本記事では、警察事務職員として12年間のキャリアを積んだ私が、経験をもとにあなたの悩みや疑問を解決します!
- 警察事務の仕事で「きつい」理由3選
- 実際の業務量や繁忙期の様子
- 大変だと感じたときの乗り越え方3つ
この記事を読めば、警察事務の業務内容を事前に理解できるので、仕事に対するストレスを軽減できます。
また、難しい業務への対処法やコツを知ることで、スムーズに仕事を進められるようになるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。

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警察事務が「きつい」と言われる理由3選

引用:警視庁採用サイト
警察事務はよく「きつい」と言われていますが、実際にはどのような点で大変さを感じることが多いのでしょうか?
警察事務の仕事の厳しさについて、元警察事務職員が詳しく説明します!
理由① 業務の多さと幅広さがプレッシャーになる

警察事務の仕事は、担当する業務の範囲がとても広く、さまざまな仕事をこなす必要があります。
警察署での業務
例えば、警察署では
- 給与計算
- 福利厚生
- 落とし物の対応
など、職員のサポート業務や県民の対応が中心です。
さらに、警察署は細かい雑務も多いため、日常的に忙しさが続きます。

拾得物で動物があがってくると、警察事務職員が散歩させたりすることもよくあります。
警察本部での業務
一方、警察本部では
- 予算編成
- 物品の入札から契約手続き
- 警察署への指導業務
など、より専門的で責任の大きい仕事が求められます。
警察署から「この業務はどう進めたらよいか?」といった問い合わせも多いため、若いうちに本部に配属されると、多くの知識を学びながら実務と同時進行で対応していく必要があります。
業務を進めるコツ
経験が少ないと、やることが多すぎて「どう進めていいかわからない」と感じることも多いでしょう。
さまざまな業務をこなすためには、
- 時間を上手に使う
- 優先順位をつけて仕事を行う
といったスキルが大切になります。



私は24歳のとき、警察本部の会計課に配属されました。
日常的に膨大な契約業務があり、さらに警察署からの問い合わせも非常に多かったのですが、質問を受けることで自分にとって新しい学びが得られました。
会計課での2年間は、自分にとって大きな成長の時間だったと感じています。
理由② ミスが許されない責任の重さ


警察事務の仕事では、業務ごとの性質に合わせて正確性と慎重さが求められます。
落とし物の返還に関すること
たとえば、落とし物の処理では、拾得物が警察署に届き、さらに落とし主が遺失届を出していても、手続きの不備や確認不足があると返還されない場合があります。
こうしたミスが起きると、県民の信頼を損ねる原因となり、クレームやトラブルに発展しかねません。
入札〜契約に関すること
本部で行う入札や契約業務では、小さなミスが重大な影響を与える場合があります。
たとえば、入札説明書に必要な文言などを記載し忘れると、入札が不成立(不落)になる恐れがあり、その結果として契約が遅れ警察組織全体の業務に支障をきたすことになるでしょう。
予算に関すること
予算編成に関する業務も、警察事務の中で特に責任の重い仕事の一つです。
予算額の計算ミスや申請漏れが発生すると、必要な資金が確保できず、警察組織全体の運営に影響を及ぼすでしょう。
たとえば、こんなケースが考えられます。
- パトカーや制服といった必要な物品の購入が遅れる
- 職員の研修や施設の維持管理に支障が出る
また、予算が適切に執行されていないと判断されたら、外部の監査から指摘を受けることもあり、さらなる対応が必要となる場合もあります。
こうした影響を避けるためにも、正確さと慎重さを持って業務を進めることが必要になってくるでしょう。



どんな小さなミスでも周りに影響を与えることがあるので、責任の重さを感じる場面が本当に多い仕事なんです。
理由③ 繁忙期や突発的な対応で忙しさが増す


繁忙期の忙しさ
公務員という職種は毎年、部署の異動があります。
警察組織では、例年2月から4月にかけて多くの職員が異動するため、その手続きを通常業務と並行して進めなければなりません。
異動に関する手続きには、
- 異動通知書の作成
- 関係部署への連絡
- 新しい職員のための準備
など、細かい作業が多く含まれている上に、この時期は新年度の準備も重なるため、通常よりも業務量が大幅に増加します。
さらに、自分自身が異動の対象である場合は、現在の所属での異動に関する業務に加え、自分の異動準備や新しい所属先へのあいさつなども必要です。
このように、通常業務と異動対応が重なることで、警察事務の業務量は大きく膨らむ時期があることを覚えておきましょう。



異動は都道府県内どこにでも行くので、通勤が難しい部署に行くことになった場合は、官舎に入ったり賃貸を契約したりして新しい住まいを準備したりと結構大変です。
突発的な対応
警察官の仕事では、急に事件が発生して県外に出張に行くことがよくあり、出張の手続きを素早く行う必要があります。
事件対応には時間が限られていることが多いため、スピード感を持って対応することが求められる仕事です。
日々の業務で急な対応をサポートするのは日常茶飯事で、限られた時間の中でどれだけスピーディーに準備を整えるかが重要になります。



私も最初はあたふたすることもありましたが、経験を積むことでどんな状況にも柔軟に対応できるまでに成長しました!
繁忙期のリアルな様子


繁忙期は、警察事務にとって非常に忙しい時期です。
業務量が急増し、時間的にも精神的にも大きな負担がかかります。
実際にどのような業務が増え、どのように対応していけばよいのかをお伝えします。
繁忙期はいつ?


警察事務における繁忙期は、例年3月から5月にかけて訪れます。
この時期は、年度末と新年度の切り替えが重なるだけでなく、公務員特有の大規模な異動が行われるためです。
特に、2月から4月にかけて多くの職員が異動するため普段の業務に加えてこれらの対応をこなす必要があり、業務量が一気に増えるためこの時期は非常に多忙な時期となります。
繁忙期に急増する業務とは?


繁忙期に急増する業務の中で、特に大きな負担となるのが異動に関連する手続きです。
具体的には、以下のような作業が発生します。
- 異動に伴う書類のやり取り
新しい部署へ送る書類の作成や、前の部署から受け取った書類の確認・整理など、地道で時間のかかる文書管理業務が発生します。 - 手当の再認定
異動に伴い、通勤手当などの再認定手続きが必要になります。通勤距離や通勤経路の確認など細かな作業を行うため、時間と労力がかかります。 - 保険関連の住所変更や再手続き
保険証や年末調整に関する手続き、保険関係の住所変更など、職員の生活に直接関わる事務手続きも発生します。これらは、職員一人ひとりに対応するため、非常に手間がかかる作業です。
これらの業務は、ミスをすると職員本人に迷惑がかかってしまうため、正確さとスピード感を持って取り組むことが求められます。
繁忙期を乗り切るために大切な対応力とは?


私が繁忙期を乗り切るために大切にしていたポイントは、主に3つです。
- 同僚・後輩と協力して仕事を進めること
- 同僚・後輩が悩んでいたり困っている表情をしていたら必ず声をかけること
- 朝早く出社したり、残業はするけれどお昼休憩はしっかり休むこと
①同僚・後輩と協力して仕事を進める
繁忙期は一人で全てをこなすのは難しいので、チームのみんなで協力することが大切です。
後輩や同僚と手を取り合って業務を分担することで、効率よく進めることができ、また精神的な負担も軽減されます。
②同僚・後輩が悩んでいたり困っている表情をしていたら必ず声をかける
忙しい時期はみんなストレスが溜まっているので、困っている顔をしている人がいたら積極的に声をかけてサポートしていました。
自分が手助けすることで、チーム全体の雰囲気がよくなり、よりスムーズに仕事が進むようになります。



私自身も、同僚や後輩に助けられることが多く、支え合うことの大切さを実感しました。
③朝早く出社したり、残業はするけれどお昼休憩はしっかり休む
体調管理も大切です。
早めに出社して余裕をもって準備したり、残業をしても昼休みは必ず1時間とってリフレッシュするようにしていました。
こうすることで、午後の仕事も効率よく進みます。



お昼休憩中は、外に出て散歩するようにしていました!
気分転換をすることで心の負担も軽くなり、仕事のパフォーマンスが上がります。
警察事務がつらいと感じたときの解決策3つ


警察事務の仕事はやりがいがある反面、忙しい時期や繁忙期にはつらく感じることもあります。
そんなときは無理をせず、上手に対処することが大切です。
私が実際に試してきた「つらいときの解決策」を3つご紹介します。
①業務を優先順位で整理して負担を軽減する


繁忙期や忙しい時期には、タスクがどんどん積み重なっていきます。
まずはすべての業務を細かく書き出し、優先順位をつけ、急を要するものから順に処理することで効率よく進められます。
また、チームで業務を分担することも有効です。
自分一人で抱え込まず、同僚や後輩と協力して役割分担をしながら進めることで、よりスムーズに仕事を進められるようになります。
②職場の同僚や先輩に相談する


「仕事が多すぎて手が回らない」と感じたら、無理に抱え込まず、同僚や先輩に相談することが大切です。
本当にしんどくなったときには、自分が抱えている問題を誰かに話すことで、気持ちが軽くなったり、改善策のアドバイスをもらえることもあります。
チームメンバーとお互いに支え合うことで、心の部分も軽くなるでしょう。
③有休休暇や休職制度の利用を検討する


繁忙期や長時間労働が続くと、心身の限界を感じることがあります。
そんなときは、無理に働き続けずにしっかりと休むことが大切です。
心の限界がきてしまう前に、自分の状態をしっかりと見極めて、休暇や休職制度の利用を検討しましょう。
職場には、有休休暇や休職制度など、労働者の心身を守るための制度が整っています。



私も繁忙期が続く中で「もう限界かも…」と思う瞬間が何度かありました。
でも、そこで無理をしてしまうと心も体も壊れてしまいます。
事前に制度を確認しておいて、必要なときは思い切って休む勇気も大事ですよ!
警察事務についてのよくある質問3選


ここでは、警察事務を目指す人が気になっている疑問について、お答えします。
警察事務の仕事は楽しいの?


「楽しいかどうか」は人それぞれですが、やりがいを感じる場面はたくさんあります!
たとえば、警察官や地域住民をサポートする仕事を通じて、「誰かの役に立っている」と感じられる瞬間や、幅広い業務を経験する中で新しいスキルを身につけられることが魅力です。
また、警察官や同僚とチームで協力しながら仕事を進めるので、無事に業務を終えたときの達成感も大きいです。



もちろん、忙しい時期や責任を感じる場面もありますが、そうした経験を重ねることで、自分自身の成長を実感できる仕事だと思います。
警察事務は高卒の女性でもなれる?


もちろん、高卒の女性でも警察事務として働けます!
実際にたくさんの女性が活躍しています。
採用試験は高校卒業程度の内容なので、高校で学んだ知識があればチャレンジできます。
入ってからも、少しずつ経験を積んで成長していけるので、初めは「自信がないかも…」と思っていても問題ありません。



この記事を書いている私も、高卒で警察事務職員になりました。
学歴に関係なく、主体的に仕事に取り組めばしっかり評価してもらえる職場です。
何度か表彰を受けたこともあり、頑張りが評価されたことがとてもうれしかったのを覚えています。
警察事務の仕事は「やめとけ」って聞くけど本当?


たしかに、「やめとけ」と言われることがあるかもしれません。
それは、仕事の量が多かったり、責任が重かったりする場面があるからです。
でも、それが全てというわけではありません。
警察事務の仕事は、社会の役に立っている実感が持てたり、安定した職場環境で働けたりと、良いところもたくさんあります。
また、同僚や先輩と協力しながら進める仕事なので、みんなで助け合える環境が整っています。
「大変だけど、やりがいがある」と感じている人が多いのも事実です。
どんな仕事でも良いところと大変なところがあるので、自分に合っているか考えてみるといいでしょう。



私は12年間警察事務職員として働きましたが、「やめておけばよかった」と思ったことは一度もありません。
厳しくも優しい先輩や上司のおかげで、人として大きく成長できたことに感謝しています。
まとめ:警察事務はきつい部分もあるがやりがいにあふれた仕事!


この記事では、以下のポイントをご紹介しました。
- 警察事務の仕事で「きつい」理由3選
- 実際の業務量や繁忙期の様子
- 大変だと感じたときの乗り越え方3つ
警察事務の仕事は、きついと感じることもありますが、その分やりがいも大きい仕事です。
ですが、たくさんの業務をこなす中で、仲間と協力しながら社会に役立つことができるのはこの仕事の大きな魅力です。
もし警察事務に興味があるなら、一度挑戦してみる価値がある仕事だと言えるでしょう。
警察事務職員として働くには、まず採用試験に合格することが必要です。
しっかりと準備をして、一歩ずつ合格に向かって進んでいきましょう!


\ 警視庁に合格するノウハウたっぷり/
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