警視庁の2次試験攻略ガイド|内容・試験の流れ・対策法・倍率を徹底解説

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警視庁の警察官採用試験で、第1次試験の合格者のみが進める第2次試験。

徹底的な試験対策をして臨まなければ、警察官になるという夢も、あと一歩のところで逃してしまいます。

そのようなことにならないよう、今回の記事では、警視庁警察官試験の第2次試験について、内容から対策法、倍率、合格ラインなど、合格するために必要な情報をまとめました。

警視庁に合格したいものの、具体的にどう対策したらいいのかわからない方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

まずは第2次試験の内容を知っておこう

まずは第2次試験の内容を知っておこうh2画像

試験対策を始める前に、まずは第2次試験がどのような試験なのか、基本的な情報を網羅しておきましょう。

第2次試験の内容
  • 面接試験
  • 身体検査
  • 体力試験
  • 適性検査

面接試験では人柄を、身体検査では業務に支障をきたす疾患の有無を、体力検査では業務に必要な体力を、適性検査では警察官としての適正があるかどうかを判定します。

試験日や必要な持ち物、当日の流れなど、第2次試験で知っておくべきことについて、さらに詳しく見ていきましょう。

第2次試験の日程と合格発表日

試験日程は各実施年によってことなるため、今回は令和6年度試験の日程をご紹介します。

性別試験回受験区分第2次試験日
男性第1回Ⅰ類5月11,18,19日
第2回Ⅰ類10月5,6日
Ⅲ類
第3回Ⅰ・Ⅲ類令和7年2月1日
女性第1回Ⅰ類5月25日
第2回Ⅰ類10月12日
Ⅲ類
第3回Ⅰ・Ⅲ類令和7年2月2日

男性の第2次試験は上記日程より、警視庁が受験者ごとに1日を指定して行います。受験者が自己都合で試験日を選択できるわけではありませんので、必ず全日程のスケジュールを確保しておきましょう。

第2次試験の合格発表は、試験の終了後およそ70日後に、受験者本人に郵便で通知されます。

第2次試験に必要な持ち物・服装

第2次試験に必要な持ち物(携行品)は、第1次試験の合格通知に記載されています。

第2次試験の持ち物
  • 第1次試験の合格通知
  • 鉛筆・シャープペンシル・黒色ボールペン・消しゴム等の筆記具
  • Tシャツ・ハーフパンツ・室内用の運動靴
  • 飲料・食料

試験当日はスーツで会場へ向かいます。面接試験はスーツで行いますが、体力試験時は動きやすい格好に着替えましょう。体力試験を武道場で行う場合は裸足になるため、運動靴を持っていく必要はありません。しかし、体育館で行う場合は室内用の運動靴が必要です。

コロナ禍も落ち着き、マスクは自由になりましたが、面接試験等の実施時に一時的に外すように指示がある場合があります。

飲料・食料は会場内で購入できないため、あらかじめ購入しておきましょう。

第1次試験と違い、第2次試験では持ち物が多くなるため、リュックサック等の容量が大きなバッグがおすすめです。

第2次試験当日の流れ

試験会場に到着

第2次試験の会場は、警視庁警察学校等で行われます。各自受験案内を確認し、集合時間の約30分前には到着しておくと安心です。

この時点で、スマートフォンの電源は切っておきます。

試験会場に到着したら、見やすい位置に案内が出ていますので、それに従って受付場所まで移動しましょう。

受付では受験票の確認や体温計測が行われ、その後試験が実施される教室に向かいます。

試験教室に入室

教室内にいる試験官の指示に従い、自身の受験番号が貼り付けられた座席に座ります。

座席には調査票と面接カードが置いてありますので、必要事項を記入しましょう。調査票には、学歴や職歴、住所、連絡先等、受験者の情報を記入し、面接カードには、自身の長所や短所、志望動機、自己PRなど、面接時に質問されるような内容を記入します。メモの持ち込みが可能ですので、あらかじめ記入する内容をまとめたメモ帳を持参すると安心です。

記入する内容については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。

入室後は試験開始まで時間があるため、トイレに行ったり水分補給をしたりできます。しかし、後に尿検査があるため、我慢できない場合を除いて、この時点でトイレに行くことはおすすめしません。

各教室ごとに試験が開始

教室で試験を行う組と、移動して試験を行う組があり、それぞれ実施される試験の順番が異なります。どの試験項目から始まることになってもいいよう、心構えをしておきましょう。教室組は適性検査から、移動組は面接試験・身体検査・体力検査から試験が始まります。

詳しい試験内容については、後ほど詳しく解説します。

昼休憩の後に残りの試験が開始

昼休憩は約1時間です。

休憩時間が終わり次第、まだ受けていない残りの試験を受けます。

移動は各教室ごとに集団で行うため、指示があるまでは勝手に行動しないようにしましょう。

試験終了

試験終了後も、各教室ごとに集団で試験会場の外まで移動します。試験を終えた安心感で気が抜けて、勝手に帰らないようにしましょう。

第2次試験受験時の注意点

第2次試験を受ける際の注意点は、第1次試験と同じです。

受験案内をよく読み、集合時刻・会場・持ち物を間違わないようにすることや、公共交通機関を利用して試験会場に向かうこと、会場内ではスマートフォンの電源を切っておくことなど、基本的なことを抑えておけば問題ありません。

面接試験の内容と対策法について

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面接試験は1人の受験者に対し、複数の面接官が担当をします。時間は約20〜30分程度です。質問は、前述した面接カードの内容をもとに行われます。

頻出の質問を紹介

面接試験でよくされる質問をまとめました。

実施年ごとに質問内容は変わりますが、ベースとなる質問は決まっているため、まずは以下の質問に対してしっかりと回答できるようにしておきましょう。

頻出の質問
  • なぜ警察官になりたいと思った?
  • なぜ警視庁で働きたいと思った?
  • 学生時代に頑張ったことは?
  • 趣味・特技は?
  • 最近気になっているニュースは?
  • 長所・短所と短所の改善方法は?
  • 警察官としての将来の展望(就きたい仕事)は?
  • 家族は警察官になることをどう思っている?
  • 今までに失敗したことは?
  • 警察官に必要だと思うものは?
  • 警察学校は厳しいがやっていく覚悟は?

効果的な対策法を紹介

面接試験は、人となりを見る試験です。そのため、第一印象をとにかく良くしましょう。

自身の丈に合ったスーツを着て、ネクタイをきれいに締め、磨かれた革靴を履き、髪を短く整え、ひげを剃り、ハキハキと気持ちの良い返事をし、的を射た回答ができれば、それだけで面接官に好印象を与えられます。

続いて、面接官がするあらゆる質問に答えられるように、徹底的な自己分析をしましょう。

自己分析ができていないと、その場の思いつきで、でたらめな回答をしてしまう可能性も。その後の回答にも一貫性がなくなってしまい、悪印象を持たれてしまいます。

家族や友人を相手に面接練習をしてもよいのですが、緊張感に乏しい練習になってしまうため、可能であればプロに頼みましょう。本番さながらの緊張感で練習できますし、適切なフィードバックがもらえます。

身体検査の内容について

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身体検査では、業務遂行に必要な視力・色覚・聴覚・運動機能があるかどうかや、業務に支障をきたす疾患を持っていないかを検査します。

身体測定や尿検査、血液検査など、一般的な健康診断と同じ内容です。

ひと通りの検査が終わると、次は上半身裸になり、四肢が正常に機能するかどうかを調べるために、試験官が指示する動作をします。同時に刺青が入っているかどうかや、手術痕があるかどうかも見られます。

女性が身体検査を受ける際には、もちろん女性の試験官が対応しますし、パーテーションで区切られた場所で検査するため、他の受験生に地肌を見られる心配はありません。

体力検査の内容と対策法について

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体力検査は、武道場または体育館で行われます。

もしも怪我などで普段通り身体が動かせない場合は、あらかじめ試験官にその旨を伝えておきましょう。やむを得ない状況であれば、多少は考慮される可能性があります。

体力検査で行われる種目を紹介

警視庁で行われる体力検査では、以下の種目が実施されます。※実施年によっては種目が変更される可能性もあります。

体力検査の種目
  • 腕立て伏せ
    試験官のカウントに合わせて腕立て伏せをする。自由なペースでできないため注意。カウントに合わせて上がらなくなってしまったら、その時点で終了となる。正しい姿勢でできていない場合も、同様にその時点で終了となる。
  • バーピーテスト
    制限時間は30秒で、各々のペースで行う。正しい姿勢でできていない場合、回数にカウントされない。
  • 上体起こし
    制限時間は30秒で、補助はなく1人で行う。指定された正しい姿勢でできていない場合、回数にカウントされない。
  • 反復横跳び
    制限時間は30秒で、文部科学省が実施する「新体力テスト」と同様の方法で行う。正しく線を踏めていない(越せていない)場合、回数にカウントされない。

最初に試験官が注意点を説明するため、必ず指示に従いましょう。(例:腕立て伏せでは胸を軽く床につける等)

各種目ごとに、30秒程度休憩できる時間があります。疲労が溜まりますが、ストレッチをして少しでも次の種目に疲れを残さないようにしましょう。

1人でできる対策法を紹介

体力検査の1番効果的な対策法は、実施される種目を何度も繰り返すことです。

試験に必要な筋肉だけが鍛えられ、一切無駄がありません。

もしも心肺機能や持久力に自信がない方であれば、ランニング等で基礎的な体力づくりをしてもよいでしょう。

適性検査の内容について

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第2次試験の適性検査では、性格検査・職業適性検査の一種である「内田クレペリン検査」と、文章で一問一答をする「短文試験」の、2つの検査が行われます。どちらも紙面上での検査です。

内田クレペリン検査は、横1列に並んだ1桁の数字をひたすら足していく問題を、何問も連続して行います。反復作業に適正があるかどうか、集中力を保てるかどうかを判断する検査です。

短文試験は、自身の趣味や特技、学校時代の思い出、最近気になっている事案など、面接で聞かれるような質問に対して回答します。面接時の回答と食い違いがないかどうか、嘘を付く人間かどうかを判断する検査です。

普通に受ければほとんどの方が問題なく回答できるため、特に対策する必要はありません。

【男女別】過去3年分の試験倍率を紹介

【男女別】過去3年分の試験倍率を紹介h2画像

2024年4月1日現在の警視庁が発表しているデータより、過去3年分の倍率をまとめました。

第2次試験のみの受験者は記載がなかったため、第1次試験からの総受験者数と、最終合格者、最終的な倍率のみの紹介です。

Ⅰ類男性の倍率

実施年受験者数合格者数倍率
令和4年度5,3798866.1
令和3年度5,8451,0275.7
令和2年度2,9606434.6

Ⅲ類男性の倍率

実施年受験者数合格者数倍率
令和4年度2,49224310.3
令和3年度1,3441588.5
令和2年度1,5432137.2

Ⅰ類女性の倍率

実施年受験者数合格者数倍率
令和4年度1,9422617.4
令和3年度1,8743036.2
令和2年度9061655.5

Ⅲ類女性の倍率

実施年受験者数合格者数倍率
令和4年度9331486.3
令和3年度506786.5
令和2年度530826.5

まとめ

今回の記事では、警視庁警察官採用試験の第2次試験について、試験の内容から当日の流れ、対策法や倍率など、さまざまなことをご紹介してきました。

第2次試験の中でも特に重要なのは、面接試験です。

警察官という仕事も、結局は人と人との関係性が重要になります。信頼できない人物は合格させたくないのが、試験官の心情です。面接試験が占める配点は明確になっていませんが、警視庁以外のどの採用試験においても、面接の結果1つで合否が決まることは珍しいことではありません。

つい第1次試験対策に時間を費やしてしまいがちですが、警視庁になるという夢を叶えたいなら、第2次試験対策の時間もしっかりと確保しておきましょう。

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