女子が警察官になるには? 必要な受験資格や条件を解説!

「将来は女性警察官になりたい!」
「社会貢献できる仕事がしたい!」

そんな夢を抱いている女性が多くいる一方で、「女子だから難しいかもしれない」という不安を感じている方が少なくありません。

どのような条件をクリアすれば警察官になれるのか、どのような試験や未来が待っているのか、警察官になりたい女子のために、詳しく解説します。

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目次

女子でも警察官は目指せる?

警視庁は女性警察官の採用拡大を積極的に目指しています。「令和7年度までに女性警察官の割合を12%にしたい」という目標を掲げ、さまざまな取り組みで女性警察官の支援がスタートしています。

平成28年には、結婚・出産後も安心してはたらけるように、育児などを理由に退職を選んだ女性向けの、再採用制度が導入されました。このような背景から、警察官の仕事は女性が働きやすい職場に変わってきています。

現在は、警視以上の階級の女性警察官59名(令和6年5月1日現在)をキャリアアドバイザーに任命し、女子職員のキャリアアップを目指す動きも盛んです。所属長への登用、旧姓の使用許可など、女性にとって働きやすい環境が整えられています。

女性警察官になるための受験資格

女性警察官を目指したいけれど、

「男性よりも受験資格が厳しいのでは?」
「男性と同じ条件では合格する自信がない」

そんな心配をしている方がいるかもしれません。

女性には厳しい職種だと思われがちな警察官ですが、実は男性と女性で大きな違いはなく、身体や体力面でもきちんと配慮されています。

警視庁の令和6年度の募集では、以下のように条件が定められています。

令和6年度試験の受験資格
  • 【Ⅰ類(大学卒業程度)の場合】
    平成元年4月2日以降に生まれた人で大学(学校教育法による大学(短期大学を除く。))を卒業又は令和7年3月までに卒業見込みの人。平成元年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人で大学卒業程度の学力を有する人。
  • 【Ⅲ類(高校卒業程度)の場合】
    平成元年4月2日以降に生まれた人で高校(学校教育法による高等学校)を卒業又は令和7年3月までに卒業見込みの人。平成元年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた人で高校卒業程度の学力を有する人。

この条件から分かるとおり、高校や大学卒業もしくは、同等の学力を持つ35歳まで、という条件は男女ともに同じです。

身体的には、男性の場合は、おおむね160cm以上、48kg以上。

女性の場合は、154cm以上、45kg以上になっています。

18歳女性の平均身長がおよそ157cmのため、平均もしくは少し低い程度であれば、問題なく受験できます。あくまでも「おおむね」ですので、多少足りていない程度であれば、もちろんチャレンジは可能です。

採用試験を受ける県によっては148cm以上で受験できたり、そもそも身長や体重の基準がなかったり、という場合もあります。小柄な女性の場合は自分の身長、体重で受験できる都道府県の警察官採用試験を探してみてください。

それ以外にも存在する、男女共通の受験資格をご紹介します。

男女両方に共通する受験資格
  • 裸眼視力が両眼とも0.6以上、もしくは矯正視力が両眼とも1.0以上
  • 職務執行に支障がない色覚や聴力、運動能力
  • 職務執行に支障がある疾患がない

警察官はスポーツや武道経験者がなるもの、というイメージがありますが、男女ともに受験に際しての厳しい条件はありません。安心してチャレンジしてみましょう。

採用試験の体力テストも、女性と男性では基準が違います。

身長体重と同じく、平均的な体力があれば合格できるケースがほとんどです。

女性警察官は採用倍率が高いって本当?

警視庁は女性警察官の採用を拡大していますが、全体の募集人数、採用人数を見てみると男性の方が圧倒的に多いのが現状です。

令和4年度にⅠ類を受験した男性は5,379名。合格者が886名で6.1倍の採用倍率でした。一方でⅠ類を受験した女性1,942名に対して、261名が合格者となり、7.4倍の採用倍率になっています。

幅広い年代、学歴の女性が受験できる一方で、合格するためには男性よりも厳しい採用試験をくぐりぬける必要があります。公務員という安定した仕事であること、女性のキャリアアップが目指せる職場に変わってきていることを考えると、今後も高い採用倍率が続く可能性が高いでしょう。

女性警察官を目指すなら、受験したい都道府県の採用情報や採用試験の内容をチェックして、公務員試験対策をしっかり練っておきましょう。

警察学校生活はつらくない?

警察官採用試験に受かったら、警察学校での生活が始まります。男性でもきついといわれる警察学校での訓練に耐えられるのか、女子だからこそ不安に感じている方もいると思います。

警察学校では、警視庁採用試験と同じく、体力面では女性向けの基準が用意されています。一方で、それ以外の面においては、男女の差がありません。

日常生活や髪型などのルールが定められた、厳しい寮生活が待っていますが、すべて警察官として悪と対峙するために必要な訓練です。教官も、新人警察官に強く当たって辞めさせたい訳ではなく、自信を持って警察官として歩みだせるように指導しています。

運動経験がない、武道経験がない、という場合も、警察学校での授業で必要な体力、技術をしっかり身につけられますので、規定の期間、真剣に向き合ってみてください。

警察学校を卒業後は、男女ともにまずは2年間、地域課に配属された後、希望に応じたキャリアを積んでいきます。警視庁の地域課は4交代、その他都道府県の地域課は3交代勤務になるため、警察学校で体力をつけておくと安心です。

地域課での勤務を終えた女性警察官は、喧嘩の仲裁などが多い交番勤務ではなく、刑事課や鑑識、機動捜査隊などの任務に就くケースが多くみられます。女性の被害者が多い性犯罪、DVなどの分野でも、女性警察官の力が求められています。

まとめ

女子が受ける警視庁採用試験は、男性よりも倍率が高い傾向にあります。夢の女性警察官を目指すためにも、しっかり対策を立てながら、体力作りを始めてみてください。

「何から始めたらいいのか分からない」

という場合は、警察官採用試験専門の予備校やスクールを活用してみましょう。

警察官の採用試験は一般教養、論文、面接、体力検査など多岐にわたります。事前に苦手を克服して、警察官採用試験に合格できる体制を整えた状態で、チャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

2015年5月:警視庁警察学校入校
2015年11月:警察学校を卒業し、三田警察署に配属
2017年4月〜11月:合気道指導員研修
2018年3月:警視庁警備部機動隊 異動
2020年3月:警視庁を退職

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