【初級者】警視庁の警察官になるには?採用試験の内容や難易度、倍率などを解説

警視庁の警察官になる方法アイキャッチ

私たちの日々の暮らしを守ってくれる警察官ですが、あなたも「将来、警察官として働きたい」と考えていることでしょう。

でも、

「警察官になるにはどうしたらいい?」「警視庁の警察官って何?」「採用試験について詳しく知りたい!」

このような疑問があり、本記事にたどり着いたはずです。

今日は、初級者の方に向けて警視庁警察官とはそもそも何か、その採用試験の内容や難易度、倍率など試験についてどこよりもわかりやすく解説します。

ぜひ最後までお読みください。

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目次

そもそも警視庁の警察官とは?

そもそも警視庁の警察官とは?

一般的に、「警察官」と聞くと、街の交番にいるようなお巡りさんをイメージするかもしれません。

警視庁警察官というのは、簡単にいうと、東京都を管轄する警視庁で勤務をする警察官を指します。

埼玉であれば埼玉県警察、大阪であれば大阪府警のように「都警」に該当しますが、その東京版が警視庁というわけです。

東京は日本の首都であり重要な機関を多く持つ中心都市であるので、警視庁はそこを警護するという大きな役割を担っています。

警察官の数や捜査力などは国内トップクラスを誇り、犯罪捜査現場や交通課などの基礎業務をはじめ、爆発物処理班、サイバー犯罪対策など高度な技術や知識を必要とする職種まで幅広く揃えています。

警視庁の設立は1868年と歴史が深く、薩摩藩が存在した時代から今の警視庁の形が出来上がっていたということになります。

警視庁の警察官では、通常の警察官ではできないような業務がいくつかあり、

例えば、首都・東京を守るために天皇陛下・皇族、国内外の要人の警衛警護を行う警備部、サイバー攻撃などに対処する公安部、犯罪組織による事件を担当する組織犯罪対策部などが挙げられます。

そのため、警視庁に勤務する警察官は、警察官の中でも特別な存在でもあるのです。

警視庁の警察官になるための受験資格

警視庁の警察官になるための受験資格

ここからは、警視庁の警察官になるための受験資格についてみていきます

受験資格には下記の2つがあります。

警視庁の警察官になるための受験資格

順番に解説します。

年齢および学力要件

まず、Ⅰ類(大学卒業程度)とⅢ類(高校卒業程度)の種別があります。

Ⅰ類(大学卒業程度)は、

  • 昭和63年4月2日以降に生まれた人で大学(学校教育法による大学(短期大学を除く。))を卒業又は令和6年3月までに卒業見込みの人
  • 昭和63年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた人で大学卒業程度の学力を有する人
採用案内(警察官) | 採用情報 | 令和5年度警視庁採用サイト

Ⅲ類(高校卒業程度)は、

  • 昭和63年4月2日以降に生まれた人で高校(学校教育法による高等学校)を卒業又は令和6年3月までに卒業見込みの人
  • 昭和63年4月2日から平成18年4月1日までに生まれた人で高校卒業程度の学力を有する人
採用案内(警察官) | 採用情報 | 令和5年度警視庁採用サイト

そして、下記のいずれかに該当する人は受験はできません。

  1. 日本国籍を有しない人
  2. 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
  3. 東京都職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
  4. 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
  5. 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人(心神耗弱を原因とするもの以外)
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身体要件

身体要件としては、下記の通りです。

  • 視力:裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること
  • 色覚/聴力:警察官としての職務執行に支障がないこと
  • 疾患:警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと
  • その他身体の運動機能:警察官としての職務執行に支障がないこと
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ちなみに、以前までは男性女性ともに身長体重の要件が設定されていましたが、現在では廃止されています。

また、年齢上限も平成29年度の採用試験以降、30歳未満から35歳未満へと引き上げられています。

警視庁の採用試験の内容

警視庁の採用試験の内容

次に、警視庁の採用試験の内容について解説します。

採用試験には、第1次試験と第2次試験があり、前者は主に筆記試験、後者は面接や身体検査になります。

第1次試験

第1次試験では、警察官として必要な一般教養及び、政治、社会、法律、経済などの知識について筆記試験を実施します。

筆記試験には、

  • 教養試験(五肢択一式、50題、2時間)
  • 論文試験(1題、1時間20分)
  • 国語試験(五肢択一式、50題、20分)

他に、

  • 資格経歴等の評定
  • 第1次適性検査

があります。

第2次試験

そして、第2次試験では面接や身体検査を行います。

身体検査では、警察官としての職務執行上、支障のある疾患の有無などについて検査を行うことを目的にしています。

  • 視力検査
  • 色覚検査
  • 聴力検査
  • 運動機能の検査
  • 医師の診察
  • 身長測定
  • 体重測定
  • レントゲン検査
  • 血液検査(貧血検査、肝機能検査、血中脂質等検査、血糖検査)
  • 尿検査
  • 視力:裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること
  • 色覚/聴力:警察官としての職務執行に支障がないこと
  • 疾患:警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと
  • その他身体の運動機能:警察官としての職務執行に支障がないこと

他に、腕立て伏せやバービーテスト、反復横飛びなど職務執行上必要な体力の有無についての検査や(種目は変更する場合あり)、警察官としての適性について記述式などの方法により検査を行う第2次適性検査もあります。

警視庁の採用試験の難易度と倍率

警視庁の採用試験の難易度と倍率

警視庁の警察官の採用試験にはいろんな科目や要件があることがわかりました。

その倍率についてみていきます。

令和4年度
・Ⅰ類:6.1倍
・Ⅲ類:10.3倍

令和3年度
・Ⅰ類:5.7倍
・Ⅲ類:8.5倍

令和2年度
・Ⅰ類:4.6倍
・Ⅲ類:7.2倍

ご覧の通り、基本的にⅢ類の方が倍率は高くなっていることがわかり難易度も高いといえるでしょう。

Ⅰ類でも大体5倍程度ありますので、かなり難しい採用試験と考えられます。

ちなみに、筆記試験のボーダーラインはその年度により異なりますが大体50点中20点前半です。

これはそこまで高い設定ではありません。

警視庁警察官の採用試験に向けた学習法としては、

  1. 独学で勉強する
  2. 通信講座を受ける
  3. 専門学校に通う

この3つが主にあります。

自分自身で行えるのならあまりお金はかからず経済的ですが、専門学校などプロの方の指導を受ける方が効率面ではいいといえるでしょう。

まとめ

今日は、警視庁の警察官とは何か、そしてその採用試験について解説しました。

東京を管轄する警視庁は、日本という国にとって非常に重要な役割を担っており、ここで勤務できるということには大きなやりがいと誇りがあります。

そのためには、まず採用試験を突破する必要がありますので、効率的な勉強法をマスターしてぜひ「合格」に少しでも近づけるように日々努力していきましょう。

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この記事を書いた人

2015年5月:警視庁警察学校入校
2015年11月:警察学校を卒業し、三田警察署に配属
2017年4月〜11月:合気道指導員研修
2018年3月:警視庁警備部機動隊 異動
2020年3月:警視庁を退職

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