警視庁の中途採用は難しい? 受験の難易度とやっておくべき対策を解説!

警視庁の採用試験は、社会人になってからでも受験できる公務員試験です。

中途採用で警視庁の警察官になるのは難しいのか、どのような対策で臨めば良いのか、ポイントを解説いたします。

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目次

警視庁の中途採用とは

警視庁を受験するには、令和6年度現在、以下の資格を満たす必要があります。

出典:令和6年度警視庁採用サイト/採用情報

年齢、学歴、国籍、処分などの規定はありますが、新卒や第二新卒でなければ受験できない、という決まりはありません。

警視庁の場合、35歳までの人であれば、社会人として働いていても受験可能です。資格を満たしていれば誰でもチャレンジでき、合格後は警察官として勤務できます。

警視庁中途採用の難易度

警視庁採用試験の合格条件は、新卒であっても社会人であっても変わりません。

2022年に受験した男性の場合、Ⅰ類の採用倍率が6.1倍、Ⅲ類の採用倍率が10.8%となっています。

受験する年によって、採用倍率は変わりますが、6~12%くらいの間で推移しています。

試験内容や合格の条件は、新卒も中途採用も同じ条件です。それなのに、中途採用は難易度が高い、という声がよく聞かれます。なぜ中途採用の方が、難易度が高いと思われているのか、理由を見てみましょう。

理由1:学習のおさらいが必要

警視庁の警察官になるには、まず第1次試験に合格する必要があります。

教養試験、論文試験、国語試験の筆記試験、適性試験が実施されるのですが、社会人経験が長い場合、学校で習った内容を忘れているケースが少なくありません。

新卒の学生と違って、一からの学習が必要になる可能性があること。本業を続けながらチャレンジする場合、学習時間を取るのが難しい場合があること、といった面を考えると、中途採用の方が、難易度が高くなる場合があります。

理由2:体力が落ちている場合がある

警視庁の第2次試験では、体力検査が実施されます。こちらも日頃はデスクワークばかりのアラサー、という場合、体力が落ちてしまっている可能性があります。仕事の合間を縫って、体力作りも必要になるため、現在の仕事が忙しい場合は、準備が大変になりがちです。

  • 土日にランニングする
  • 職場や自宅近くのジムへ通う
  • 家庭でできるトレーニングを取り入れる
  • 職場への通勤を公共交通機関から自転車に変える

など、すき間時間を有効活用して、体力作りを進めましょう。

中途採用の方が不利になる部分もありますが、基本的な条件は同じです。

社会経験を積んでいるからこそ、警察官へなりたい思いがより伝わったり、経験から忍耐力や協調性をアピールできたり、という場合もあります。

中途採用ならではの良さを生かしながら、事前にしっかり学習計画を立てて、進めていきましょう。確実に合格を勝ち取りたい方は、警視庁採用試験の合格に特化したオンラインスクール「警志塾」をぜひチェックしてみてください。

中途採用向けの試験対策3つ

中途採用で警視用採用試験に合格するなら、取り入れるべき試験対策があります。

忙しい中で効率よく学習するための方法を、知っておきましょう。

対策1:中途採用に強い塾に通う

警視庁の採用試験に特化した塾やスクールが、広く開校されています。中途採用の場合、新卒とは学習の進め方や面接対策が変わってきます。個人の状況に合わせて、指導してくれる塾を選べば、合格率を上げられます。

仕事が忙しい受験者が多いため、オンラインで学べる塾、通勤の最寄り駅から近い塾を選ぶのがおすすめです。

対策2:学習時間を作る

警察官採用試験へ挑むために、たくさんのライバルが学習や面接対策を進めています。仕事をしながら、少しでも多くの知識を頭へ入れるために、意識して学習時間を作りましょう。

早起きして朝活したり、通勤の移動時間を利用したり、土日を学習に充てたり、1週間の内どのくらい勉強できるのか、その勉強時間で受験日に間に合うのか、計算しておくとスムーズに学習や面接対策を進められます。

新卒であっても、難易度が高いといわれる警視庁採用試験。業務の合間にどれだけ時間を取れるのかが重要になります。

中には、警視庁の警察官になるために、仕事を退職して試験に備える、という人もいます。生活に支障がない場合は、警視庁採用試験のみに集中するのも1つの手段です。

対策3:自分だけの強みを見つけておく

警視庁の採用サイトでは、転職者の声を掲載しています。

薬品開発や接客、教員、変わったところでは水族館のトレーナー、元プロサッカー選手まで、幅広い職種の人が経験を活かし、警視庁の警察官として勤務している様子が分かります。

このようなページを作成しているとおり、警視庁の警察官は中途採用者を広く募集している職種です。これまでの経験が警察官としてどのように生かせるのか、良い部分をたくさん集めて、アピール材料にしましょう。

警視庁を中途で受験する際の注意点

警視庁の中途採用を目指す場合、受験対策以外にもいくつかの注意点があります。

不安なく警察官を目指すために、気をつけるべき点をチェックしておきましょう。

注意点1:給与が下がる場合がある

警視庁採用試験に合格すると、公務員として働くことになります。

公務員は安定した収入の職業として知られていますが、警察学校に入校中は月15万円程度の給与になること、現在の収入が多い場合は、年収減になる可能性があることを覚えておきましょう。

警察学校に入校している間は寮生活です。一時的に収入が下がるものの、一人暮らしする場合と比較すると、それほどお金がかかりません。すでに結婚している、という場合は、しばらく給与が減ること、家族と過ごす時間が短くなることを考慮の上、受験時期を検討しましょう。

警察学校卒業後は、手当や保険制度が充実している職種のため、年齢の平均もしくは平均以上の給与を得られるケースがほとんどです。

注意点2:警察官を目指す理由を明確にする

新卒で警視庁の採用試験を受ける場合以上に、中途採用者はなぜ前職を辞めて警察官にチャレンジするのか、という理由が問われます。会社員に向いていなかったから、リストラされたから、そんな理由では、面接担当者の印象が悪くなってしまいます。

社会人経験を活かして警察官として活躍したい、社会に出てみて警察官という仕事の素晴らしさを知った、など、ポジティブな内容の志望動機で、面接突破を目指しましょう。

もちろん、公務員の仕事は収入が安定しているから、という理由もNGです。社会経験があるからこそ、粘り強く働ける、仕事に向き合える姿を示してみてください。

注意点3:事前に職場へ相談しておく

警視庁採用試験に中途でチャレンジする場合、働いている会社へ一言伝えておくと安心です。合格してからの報告では、急に仕事を辞められず、警察学校に入校できない恐れがあります。

契約内容は会社によって違うため、雇用契約書をたしかめて、どのタイミングで連絡すればよいのかチェックしておきましょう。

警視庁採用試験のスケジュールは、第1次試験のおおむね2週間後に合格通知、第2次試験はおおむね70日後に合格通知が届きます。警察学校の入校日は、主に4月、もしくは10月です。

まとめ

警視庁への中途採用を目指す場合、時間や体力に余裕がある学生よりも、難易度が高くなる場合があります。早期合格を目指すために、集中して勉強や面接対策ができる学習環境を整えておきましょう。

合わせて、体力作りも進めておくと、第2次試験対策になります。警察学校入校後も、体力が必要です。指導についていくために、空いた時間を利用して、ランニングや筋トレ、ジム通いなどの習慣を取り入れてみてください。

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